【サマーセール2021】望田潤の「血統第一」

2021/08/18

カテゴリ:馬のはなし / Pacallaオリジナル

 

みなさんこんにちは。Pacalla編集部です。

8月23日~8月27日に新ひだか町(北海道市場)にてサマーセールが開催されますが、
今年も血統評論家としてご活躍されてる望田潤 氏にPacalla参加牧場関連馬の中で血統的に気になる馬を選んでいただきました!
(Pacalla参加牧場も増え、頭数も多くなりましたのでサマーセールのみとさせていただきました。)

血脈、血統という領域の第一人者が見る馬の選び方。
是非ご参考にしていただければと思います。

 

 

望田氏Pickup馬

 

No.331 ハレイワクィーン20(牡)

交流重賞で大活躍したサイタスリーレッドの甥で、エスポワールシチー×キングカメハメハ×Salt Lake(Deputy Minister系)ですからダート向きの血でまとめた配合です。

母系にDeputy Ministerの血を引くエスポワールシチー産駒はよく走っており(JRAに6頭が出走ショームなど4頭が勝ち馬)、母父がMr.Prospector系で自身のクロスがNureyev4×5とブレイヴェストローマン≒Riverman4×4ですから、配合全体もよくまとまっています。ダ1800で信頼がおけるエスポワールシチー牡駒だと思います。

(ハレイワクィーン20とショーム)

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No.557 シャインパーミット20(牝)

JRA1勝アブレイズヒーローの半妹。本馬のようにファルブラヴの肌にKingmanboの血を引く種牡馬を配すると、Nureyev≒Fairy Kingの3/4同血クロスが生じます。この配合パターンはJRAに43頭が出走し22頭が勝ち馬(勝ち馬率51.2%)となかなか高確率で走っており、ステルヴィオ(マイルCS)、テトラドラクマ(クイーンC)、ミッキーワイルド(プロキオンS2着)などオープン馬もよく出ています。

本馬はSadler’s Wells=Fairy King≒Nureyev4・5×3となり、ビッグアーサー産駒としても注目の配合馬です。

(シャインパーミット20とステルヴィオ)


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No.638 ハーベストシーズン20(牡)

母ハーベストシーズンはJRA4勝(ダ1000~1400)で準オープンまで出世しました。これまで目立った産駒は出ていませんが、本馬は父がTapit系クリエイターで、Preach=Yarnの全姉妹クロス4×3になるのが魅力。この全姉妹クロスをもつJRA出走馬はこれまで4頭おり、エイシンバッカス、ニシノレオニダス、フィフティシェビーの3頭が勝ち馬となっています。

北米三冠馬Justify、デルマーオークス(米G1・芝9F)のHarmonizeなどが出た全姉妹クロスの威力に期待したいです。

(ハーベストシーズン20とJustify)


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No.794 クラシックス20(牡)

母クラシックスは南関東2勝で、ゼフィランサス(JRA3勝)やキタサンイナズマ(JRA3勝)の全妹にあたります。母母モガミヒメからはローレルゲレイロやディープボンドなど活躍馬が多数出ており、村田牧場の看板牝系です。

このモガミヒメの牝系はStorm Catの血と相性が良く、ディープボンド(父キズナ、重賞2勝)、アヴォンリー(父ヘニーヒューズ、JRA現役3勝)、ダンケシェーン(父ヘニーヒューズ、JRA現役3勝)、アメージングサン(父ロードカナロア、JRA現役1勝)と、いずれもJRAで活躍中。本馬の父はヘニーヒューズ産駒アジアエクスプレスですから、アヴォンリーやダンケシェーンの再現を狙いすました配合ですね。

(クラシックス20とディープボンド)


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No.956 ピエナアマゾン20(牡)

重賞2勝アクティブミノルの半弟で、JRA5勝メイショウダグザの甥。父タリスマニックはBCターフに勝った一流の芝中距離馬で、Medaglia d’Oro×Machiavellian×DanzigですからSadler’s Wellsの父系でもパワーと機動力がセールスポイントの種牡馬といえます。ダートもOKで小回りコースも得意でしょう。

本馬はMr.Prospector4×4、Halo5×4・6、Sadler’s Wells≒Nureyev4×5で、El PradoとMachiavellianとKingmamboの機動力がよく活きた配合。小回りの芝距離戦を好位で自在に立ち回れるイメージです。兄に見劣らない好配合だと思います。

(ピエナアマゾン20、アクティブミノル)

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