【サマーセール2020】望田潤の「血統第一」

2020/08/09

カテゴリ:馬のはなし / Pacallaオリジナル

 

みなさんこんにちは。Pacalla編集部です。

8月25日~8月28日に新ひだか町(北海道市場)にてサマーセールが開催されますが、今年も血統評論家としてご活躍されてる望田潤 氏にPacalla参加牧場上場馬の中で血統的に気になる馬を選んでいただきました!
(Pacalla参加牧場も増え、頭数も多くなりましたのでセレクションセールは割愛させていただきます。)

血脈、血統という領域の第一人者が見る馬の選び方。
是非ご参考にしていただければと思います。

 

 

望田氏Pickup馬

 

No.450 コパノマルコリーニ19(牝)

半兄にオープン馬サイモンラムセスがおり、一つ上の姉オパールムーンも先日札幌で新馬勝ちを決めました。リオンディーズの初年度産駒はすでにJRAで4頭が勝ち上がっていますが、うち3頭は母が非Northern Dancerクロスで、リオンディーズはNureyev≒Sadler’s Wells4×3、Northern Dancer5・5・7×4・6なので、Northern Dancerクロスを持たない(もしくは持っていても濃くない)繁殖との配合が成功しやすいでしょう。

本馬の母コパノマルコリーニはRoberto3×3ですがNorthern Dancerのクロスは持ちません。勝ち上がったリオンディーズ産駒4頭のうち、マルスとヴェールクレールは母系にRobertoの血を引く点にも注目できます。

(コパノマルコリーニ19とマルス)


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No.565 ハーベストシーズン19(牝)

母ハーベストシーズンはJRA4勝。ダート短距離でタフに活躍しました。3代母Oh What a Danceの産駒に北米G1を勝ちまくった名牝Heavenly Prizeがいます。パイロとの配合は血統表を見てのとおり、Preach=Yarnの全姉妹クロス3×3が光りますね。

北米三冠馬Justifyで一躍脚光を浴びたクロスですが、日本でもこの全姉妹クロスを持つ馬は、エイシンバッカスとニシノレオニダスの2頭ともJRA勝ち馬となっています。

(ハーベストシーズン19とJustify)

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No.589 フルオブスターズ19(牡)

母フルオブスターズはJRAで新馬勝ち。リーチザクラウンの近親で、3代母クラシッククラウンは北米G1を2勝。潜在能力を秘めるエンパイアメーカーの肌でもあり、繁殖としては更に期待できそうです。

ローレルゲレイロとの配合も妙味があり、なかでも注目できるのはキングヘイローの牝祖SquanderとUnbridledの母母Charediのニアリークロスで、このニアリークロスを持つ馬はJRAに14頭が出走し8頭が勝ち馬と高い確率で走っています。キングヘイロー産駒のオープン馬フレイムヘイローやサマーバードの代表産駒メイショウエイコウもSquander≒Charediのクロスです。ローレルゲレイロの生産者でもある村田牧場さんらしい好配合です。

(フルオブスターズ19とフレイムヘイロー)

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No.1286 カリスマテーラー19(牡)

牝祖ダムスペキュタクラーの子孫にスマートレイアーやプラチナムバレットといった重賞勝ち馬が出ます。母母父ヘクタープロテクターはマツリダゴッホと相性が良く、この血を母系にもつマツリダゴッホ産駒はJRAに18頭が出走し10頭が勝ち馬。クールホタルビ(ファンタジーS)やディバインコード(JRA4勝,京王杯2歳S3着)もこの配合です。

母母ジャスミンリーフとマツリダゴッホの配合もサニーデイヒーロー、ブリッツカイザーと2頭ともJRA勝ち馬となっており、本馬にも注目しておきたいですね。

(カリスマテーラー19とクールホタルビ)

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No.1306 キャロルロゼ19(牡)

フェニックス賞などJRA3勝メイショウハガクレの甥。さかのぼると名繁殖Weekend Surprise(名種牡馬A.P.IndyやプリークネスSのSummer Squallの母)に辿り着く名門ファミリーです。プリサイスエンド産駒は本馬のように母系にNijinskyを入れてMr.Prospectorをクロスする配合が高確率で走っており、代表産駒のグロリアスノア(根岸S,武蔵野S)やカフジテイク(根岸S)もこの配合パターンですね。

(キャロルロゼ19とグロリアスノア)


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