Pacalla 編集部、絵馬について調べてみた!
2019/08/23
カテゴリ:Pacallaオリジナル
こんにちは!Pacalla 編集部です。
みなさんは普段、神社に足を運ぶ機会はありますか?
神社に行くと、よく見かけるものの一つに『絵馬』があります。絵馬には『馬』という文字が使われていますが、絵馬と馬にはどのような関係があるんでしょうか。
今回はそんな『絵馬』の由来について紹介します♪
実は知らない馬と絵馬の関係性
神社に行くと必ずといっていいほどある絵馬ですが、実は昔は本物の馬を神社に献上していた歴史があるんです。古来の日本では神々は騎乗した姿で現れると信じられていたため、神事の際は神の乗り物として生きた馬(神馬)を献上していました。
しかし、毎回高価な馬を献上することが難しくなったことから木や紙、馬のモチーフにした像などが代用されるようになり、今日に至ります。現在でも一部の神社では神馬がいるので是非立ち寄った際に一度確認してみてください。
時代によって変わる風習昔は高価な馬を奉納する風習があったので、ここぞっというときにお願い事をしてきましたが、今では絵馬という形に簡略化され、誰もが安易に願いを依頼できるほど一般的になりました。
諸説ありますが、簡略化は江戶時代からすでに始まっており、これは家内安全や商売繁盛など実利的な願いごとを神社でするのが庶⺠の間で流行ったことに起因といわれています。
今でこそ、絵馬にイラストを書いたりするのも流行っていますが、江戶時代にも葛飾北斎や曾我蕭白などの絵師が手がけた絵馬が存在していました。この頃から絵馬にも色々な種類が見られるようになり、算額といって数学の問題や回答が書かれたものや武器のイラストが書かれたものも存在していました。近年では馬とは全く関係ないデザインの絵馬も縁起物として人気になってきています。
絵馬発祥の地 貴船神社
「絵馬発祥の社」と書かれた立て札が立っているのが京都にある貴船神社です。絵馬の原型とされる「板立馬」を馬に換えて奉納していたと平安時代の文献「類聚符宣抄」にも記載されています。
昔は降雨を祈願するは「黒馬」を、止雨を祈願する時は「白馬」をそのつど奉納していたので、昔の習わしを思わせるような白馬と黑馬の像が今でも残っています。
馬好きにはたまらない帯廣神社の絵馬
馬との関わりの深い神社として有名なのが、北海道にある帯廣神社です。
帯広市がばんえい競馬を行っているだけあって、絵馬もばん馬をモチーフにしたものが2種類用意されています。
代表的なのがアニメ・映画にもなった漫画「銀の匙」にも登場したばん馬型に型どりした絵馬 です。作中登場する「大蝦夷神社」は帯廣神社がモデルになっています。全国的も珍しく、これを求めて訪れる人も多いほど。もう一つが、五角形にばんえい競馬で力強く障害を乗り越える競走馬の姿と騎手が描かれており、馬好きにはたまらない絵馬となっています。
帯廣神社公式サイトはこちら>
いかがでしたか?
みなさんも、もし神社に行くことがありましたら、ぜひ『絵馬』に注目してみてくださいね!