乗馬ライセンスってどんな資格?

2018/04/26

カテゴリ:Pacallaオリジナル

こんにちは!
4月より寄稿記事を提供させていただいております、BALOG編集部です。

皆さま、突然ですが『乗馬ライセンス』ってご存じですか?

乗馬のレベルを認定する試験は複数ありますが、一般に『乗馬ライセンス』と呼ばれているのは全国乗馬倶楽部振興協会(以下、全乗振)が実施している乗馬技能認定審査のことを指すことが多いです。
今回は日本で最も人口が多い、ブリティッシュ形式の馬場馬術・障害馬術の乗馬ライセンスについてQ&A方式でお届けします!

 

Q1)乗馬ライセンスってどんな資格なの?

乗馬技能のレベルをはかる民間資格です。
5~1級まであり、各級ごとに、実技と筆記の試験を乗馬クラブ等で実施します。
全乗振は日本での乗馬の普及を目的とした機関のため、本格的な大会に出るような馬術層でなくても気軽に受験することができるのが魅力です。
一方で、2級からは日本馬術連盟の資格に移行することができるので、最初は趣味レベルで…と思っていたけれど、次第に本格的に馬術の世界へ! となった場合も活かすことができます。
合格すると下図のような認定証が発行されます。

参考)日本馬術連盟

認定証

 

 

Q2)5級から1級まで、それぞれの内容や難易度は?

【5級】
会員にならなくても、3日間で取得できる短期コースなどを設けている乗馬クラブも多く、真面目に練習をすればたいていの人が合格できます。
合格率は90%以上ともいわれており、イメージとしては英検の5級に近いものが。常歩と軽速歩がメインです。

【4級】
5級では速歩までの試験でしたが、4級では駈歩も試験範囲に入るため、しばらく練習が必要ではあります。
ですが、真面目にレッスンに取り組めば一般的に4級までは合格率が高いといわれています。
ただし、4級の採点を甘くしてしまうと3級の取得が難しくなるため、少し厳しめに審査する乗馬クラブもあるようです。

【3級】
通常の『3級』と『障害3級』に区分が分けられます。
通常の3級は馬場馬術に近い試験です。
3級は横木の通過や図形運動(経路)、障害3級は6~8個の障害飛越…と難易度が上がります。
また、クラブにもよりますが3級から実技試験の際に正装が必須になる場合もあります。

【2級】
『馬場2級』『障害2級』に区分が分けられます。
2級からは馬術の領域…といわれることも多く、馬場2級では日本馬術連盟の規定経路に沿って演技をしたり、障害2級は障害物の数が増え、ダブル障害が登場したりします。
2級を取得すると日本馬術連盟(以下、日馬連)のB級ライセンスに移行することができ、日馬連公認の試合に出場する資格を得ることも可能です。

【1級】
2級と同じく『馬場1級』『障害1級』の区分に分けられます。
馬場1級では規定経路の難易度がさらに上がり、障害1級では設置される障害物の7割を110cmと高いものにしなければいけません。
全乗振は日本での乗馬普及を目的とした機関…と前述しましたが、さすがに1級受験のレベルになると本格的馬術の領域の方々がトライするような試験になるようです。
中には2級までを取得して、日馬連のB級に移行し、1級は受験しないという方もいます。

※他にエンデュランスやウエスタンのライセンスもあります。
※すべての級で筆記試験も実施されます。

 

Q3)審査費用はどれくらいかかるの?

審査料は2018年4月現在、各級とも10,800円です。
乗馬クラブによっては乗馬ライセンスのためのレッスン費用が別途かかるところも。
また、正装が必要な場合には上らん(ショージャケット)、白シャツ、アスコットタイ、長靴、白キュロット、白手袋などの購入が必要となります。

 

Q4)乗馬ライセンス取得を目指すメリットは?

2級まで取得すれば、日馬連の公式大会への出場資格が得られるのはもちろんですが、何よりもモチベーションの維持につながります。
乗馬はある程度レッスンを重ねていくと、成長が実感しづらくなるスポーツ。
そんなときに乗馬ライセンスのような目標があると、もっとがんばろうという気持ちがわいてくるのでおススメです。

旅先などでホーストレッキングをするために、乗馬ライセンスを持った方がよいという話も聞きますが、
これはホーストレッキングの際、自動車免許のように必ず乗馬ライセンスが必要という意味ではありません。
スタッフの方が騎乗者の乗馬レベルを確認する目安にライセンスが役立つということです。
(ライセンスではなく、今までに馬に乗った回数を聞かれることの方が実際は多いです。)

また、一般的な就職活動の際には一見役に立たなそうな資格に思えますが、履歴書に書いておくと、面接の際に意外と会話の糸口にもなりますよ!

 

いかがでしたか? 

乗馬ライセンスのことをもっと詳しく知りたい方は、全国乗馬倶楽部振興協会の公式サイトをチェックしてみてくださいね!

参考)全国乗馬倶楽部振興協会

 

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