福島大輔選手を直撃取材!エンターテイメント型のホースショー『Two Hearts Christmas Horse Show 2022』とは?

2022/12/05

カテゴリ:Pacallaオリジナル

 

こんにちは!Pacalla編集部の鑓です。読者の皆さんは馬術の競技会やホースショーをご覧になったことはありますか?

来る12月17日(土)、18日(日)に兵庫県の三木ホースランドパークで『Two Hearts Christmas Horse Show 2022』が開催されます。このイベントは真剣勝負の競技(試合)と、オーケストラとライダーの共演などエンターテイメント性の高いショーが融合した、日本では珍しいスタイルの大会なんだそう。今回は、自身が現役トップライダーでありながら、大会の主催者としても奔走中の福島大輔選手にお話を伺いました!

※この記事を最後までお読みいただくと、チケットプレゼント企画に応募いただけます。

 

障害馬術 福島大末

福島 大輔(ふくしま だいすけ)

10歳から父が経営する乗馬クラブで馬術を始め、全日本障害飛越選手権を最年少(17歳)で優勝。明治大学進学後は、世界学生馬術選手権大会で個人総合優勝を果たすなど、国内外で数々のタイトルを獲得。卒業後は日本中央競馬会に勤務。2011年に「STAR HORSES」を起ち上げ、競技力向上や馬術の魅力を伝える活動を行っている。2021年の東京オリンピックでは6位と、日本馬術勢に89年ぶりの入賞をもたらした。

 

『Two Hearts Christmas Horse Show 2022』とは?

 

-本日は開催直前のお忙しい時期に、ありがとうございます!さっそくですが『Two Hearts Christmas Horse Show 2022』とはどういったイベントか教えてください。

 

福島選手:今日はよろしくお願いします。Two Hearts Christmas Horse Show2022は、エックスモバイル株式会社との協業により実現した、日本では珍しい“エンターテイメント型”のホースショーです。兵庫県の三木ホースランドパークに、全国から日本トップクラスの選手たちが集結します。天候に左右されないインドアアリーナでの障害飛越競技を中心に、出場者だけでなく観客の皆さんにも楽しんでもらえる、エンターテイメント性を重視した競技とショーが融合した大会を目指しています。

 

-ご自身も現役選手として競技生活を送る中で、このようなホースショーを主催するのは非常に大変だと思うのですが何かきっかけなどがありますか?

 

福島選手:私は東京オリンピックに向けて、それまで拠点を海外に置いて活動をしてきました。オリンピックが終わったあとに日本に戻って、最初は自身の経営する乗馬クラブをこれからどういうふうにやっていこうかなとか、ごく普通のことを考えていたんです。なんですが、今回協業してくださっているエックスモバイル代表の木野将徳さんが私のクラブに突然現れまして。

 

-突然…?ですか??

 

福島選手:はい(笑)。というのも、木野社長は中学生くらいまで競馬のジョッキーを目指していたそうなんです。でも体が大きくなってしまい、夢を諦めて。それで、ビジネスの方でその情熱を燃やしていたわけなんですが、昨年の東京オリンピックのときに私が出場しているのを見てくださって。『今、日本はここまで来ているのか!』と感動されたということで。

 

-なるほど!私も福島選手の決勝、ジャンプオフのときは一人で大騒ぎしながらライブ配信を見ていました。本当に感動しました!

 

福島選手:ありがとうございます(笑)。久しぶりに馬術競技を見て、木野社長ご自身がジョッキーを目指していた頃の気持ちを思い出して、また馬に関わっていきたいとおっしゃってくれて。そこからプロジェクトが動き出し、今回の開催が実現しました。他にも多くの方にご協力いただき、私一人では到底できなかった取り組みだと感じています。

 

エンターテイメント型、ヨーロッパスタイルにこだわった理由

 

-今回の大会はエンターテイメント型ということに加えて、賞金も総額1000万円と日本では珍しい形ですよね。

 

福島選手:そうですね、日本ではなかなかできないスタイルの大会になっています。でもヨーロッパだとこういった形の馬術大会はとても多いんです。今回は日本でもこのようなスタイルの大会を開催していくためのトライアルというか、最初の1歩になればと思っています。

 

-こういったスタイルの大会を開催しようと思ったのはなぜなんですか?

 

福島選手:まず、競技だけではなくてエンターテイメント型のショーを行うことで、馬術競技を見たことがない人でも、誰でも楽しめる大会にしたいということがあります。ヨーロッパや欧米では、自分の家に馬がいたり、近所に馬具屋があったりと、子どもの頃から非常に馬が身近な存在じゃないですか。でも日本って「馬ってどこに行ったらいるの?」っていう状態。今回の大会を通して、馬術競技のすばらしさを多くの方に知ってもらいたいと思っています。

もう一つは、こういったヨーロッパスタイルの大会を行うことが、日本の馬術界の『頂点の引き上げ』にもつながっていくと考えているんです。

 

-大会を開催すると、日本のトップライダー層のレベルが上がるということですか?

 

福島選手:はい。現状では、日本で頂点に立ったとしても、海外にいったときに通用しない…というくらいヨーロッパとはレベルの差があります。では、これからの日本馬術界に必要なことってなんだろう、足りないものってなんだろうと考えたときに、国内でも、よりレベルの高い大会が開催されて、そこには大きな賞金があって。選手たちみんながそこを目指して高め合っていく…というヨーロッパでは当たり前になっていることを、日本でも自然な流れにしていきたいと考えています。

 

―エンターテイメント性の面だけではなく、運営方法もヨーロッパとは違いが大きいのでしょうか。

 

福島選手:そうですね。ヨーロッパの大会というのは、オーガナイザーがいて、彼らが企業に声をかけて、スポンサーが何社もついて賞金を出します。そこから選手たちに声をかけ、出場者が集まるという流れです。ヨーロッパでもエントリー料はかかりますが、スポンサーからの賞金が大きいので選手にとってもメリットがあります。エントリー料も安く、選手たちの負担は日本と比べるとすごく少ないんです。日本は大会運営をエントリー料に頼らざるを得ない状況があるので、そういった現状を変えていくためにも、ヨーロッパスタイルを取り入れた大会運営を日本でも定着させないといけないと思っています。

 

―今回、多くの日本のトップライダーが出場されますが、皆さんこういった想いに賛同されて…ということなんでしょうか。

 

福島選手:トップレベルの人ほど、やっぱり海外の大会を見ていますし、経験している人もいます。日本でもこういう大会ができたらいいなっていうのは、ずっと夢描いていた部分があると思うんです。今回の参加も、そういう大会に出たいという純粋な想いもあるでしょうし。日本でもこういった大会を定着させなければ、これをきっかけに日本馬術を盛り上げていかなければ、という気持ちも持って集まってくれていると思います。

 

プロの演技はもちろん、U25の選手にも注目してほしい

 

-続いて、当日はいったいどんな競技やショーを見られるのか、お話を伺っていきたいと思います。具体的にはどのような部分がこれまでの大会と違うのでしょうか?

 

福島選手:日本での一般的な馬術大会は、日照時間のほとんどに競技が詰め込まれていることが多いのですが、今回はオープニングセレモニーがあったり、競技の合間にさまざまなトークショーを挟んだり、トリックホースショーがあったり…。それから音響にもこだわっています。ライブ感覚を大事にしたいと思っているので、インドアの会場を選び、その密室の中で音響をうまく利用しています。

 三木ホースランドパーク

▲三木ホースランドパーク インドアアリーナ

トリックホースショー

▲トリックホースショー(イメージ)

 

-興味深い演目が盛りだくさん!障害馬術、馬場馬術でいうとどんな演目がありますか?

 

福島選手:Xチャンピオンズリーグはプロライダーたちが高い障害を飛ぶ、チーム戦の競技です。30人ほどの選手が抽選で、4人1組のチームを組んで競います。海外ではよくある競技なのですが、普段は個人戦でライバルとして戦っている選手同士が、所属クラブなどの垣根を取っ払って、仲間として戦うというのが見どころです。

馬場馬術は、東京オリンピック代表の北原広之選手、佐渡一毅選手、林伸伍選手の3名が弦楽器の生演奏に合わせて演技をしてくれます。

 

▲3名のオリンピアンとオーケストラの共演(イメージ)

 

-障害馬術は、もしかするとファンにはたまらない奇跡の組み合わせなども生まれるかもしれませんね…!馬場馬術は、生演奏とともにオリンピアンの皆さんが…豪華すぎます!

 

福島選手:今紹介したのはプロの競技ですが、Two Hearts Christmas Horse Show2022では、ぜひ若いライダーにも注目して欲しいと思っています。今回のプログラムでは大きく3世代に選手を分けていて、ひとつは小学生以下のポニークラス。次がこれからオリンピック代表などに育っていくであろうU25のクラス、そしてプロの3つです。

先ほど日本では馬が身近ではないという話をしましたが、教育の面でも馬術のすばらしさというのはあると考えていて、そういったものはプロライダーを見てもらうだけではなかなか伝わらないと思うんです。

 

―なるほど。今まさに馬とともに歩んでいるポニークラスの子どもたちの勇姿も見てもらえるといいですよね。また、その先にあるU25の若手選手の姿も。

 

福島選手:そうですね。馬術競技というのは選手として一番脂がのる時期が30代、40代ということが多いんです。オリンピック代表など、トップライダーとして一般的に注目を浴びるのはどうしてもその世代になってしまいます。ですので、今回のホースショーではぜひU25の選手にもスポットを当てたいです。そして、プロの競技も見ていただいて、今日ここに出ているU25の選手たちがこれからこう育っていくんだなっていうのをぜひ知って欲しいですね。

 

-馬術ファンとしても新たな『推し』選手を見つけ、応援し続けて、その選手が将来オリンピック代表になったりしたらそれはもう胸熱まちがいなしですね…!!

 

福島選手からPacalla 読者へのメッセージ

 

-福島選手、今日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。最後にPacalla 読者へのメッセージをお願いできますか。

 

福島選手:馬術競技は、誰もがさまざまな形で楽しめるスポーツです。もちろん自分で馬に乗ってもいいですし、フィギュアスケートのように演技を観戦し、選手を応援するといった楽しみ方もできます。また競馬のように馬のオーナーになって、馬術競技チームの一員として参加することだって可能です。まずはTwo Hearts Christmas Horse Show2022に足を運んでいただき、ライブで馬術競技のすばらしさを体感してもらえたらうれしいです。そして、皆さんそれぞれの馬術の楽しみ方を見つけていただけたらと思います!

 

Two Hearts Christmas Horse Show2022の公式サイトはこちら≫

※イベント詳細およびチケット購入については上記サイトをご確認ください。

Two Hearts Christmas Horse Show2022

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【応募期間】

2022/12/5~2022/12/7

 

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  ※12/8迄に連絡が無い場合は残念ながら落選となります。

 

【プレゼントの発送】

Twitterダイレクトメッセージにてお名前、ご住所を確認後、郵送にて『Two Hearts Christmas Horse Show 2022』実行委員会様よりお送りいただきます。

 ※応募期間は予定変更する場合があります。

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