馬の生態 ー睡眠編ー

2017/07/24

カテゴリ:馬のはなし / Pacallaオリジナル

みなさん良く眠れてますか? 編集部のすもーる青木です。

サラブレッド達の知っているようで知らないその生態。

今回は「睡眠」にフォーカスした内容をお届けします!

 

馬の睡眠時間

私たちが知っているサラブレッドという種の他にも、馬にはたくさんの種類がいますが、
睡眠時間は1日あたりおおよそ3時間ほど。

まるまる3時間寝るのではなく、15分~30分くらいを休んでは起きてを繰り返すようです。

レースに出走した馬などは、疲れのせいかいびきをかいてぐっすり寝たりもするそうです。

馬のいびきってどんな音なのか….
気になったので調べたら動画を発見しました!
 

馬のいびき

心なしか幼少の頃に聞いたオカンのいびきに似ている気がします。

 

馬の睡眠時間はヒトに比べると短いですが、理由にはいくつかあるようです。
 

1.草食動物はエサを食べている時間が長いため睡眠時間が短くなる

消化に時間がかかるため、1日のうち、睡眠時間が短くなるそうです。
お腹いっぱいで寝たら気持ちいいと思うんですけどねぇ…
 

2.肉食獣から逃れるための本能のなごり

野生の馬の場合、敵から逃げることが重要なため、長い時間の睡眠を取らないようです。
サラブレッドにもその習性が残っており、長時間の睡眠を取らないらしいです。

馬は寝ているときも耳を動かして周りを警戒しています。
これも外敵から身を守る術なのだと思います。

 

 

馬の寝方

馬は寝る時にどういう体勢で寝ているのか。
人と同じに横になるイメージがあまりなかったのですが、
馬も横になるようです!

さきほどの動画にもありますが、馬も人と同じように横向きで寝ます。
 

横たわって寝る馬

目も閉じてかわいいですね…

北海道の牧場が立ち並ぶ地域を回ると、
このように横たわって寝ている馬を遠目に見ることもできますよ!

この状態で寝ている時間も長くて10分ほどらしいです。
人間だと疲れ取れないですね….
 

馬は横たわる以外にも、立ったまま寝るそうです!
人間の場合は立って寝ようとしても膝がカックンしちゃって無理ですが、
馬の場合、前肢と後肢の筋肉や靭帯を特定の部位に引っ掛けて固定する仕組みを持っているそうです。
その仕組みのおかげで、筋肉のエネルギーを使わずに立ったまま寝ることが可能らしいです。

人間でもたまに電車でサラリーマンが立ったまま寝てますが、
吊革という道具で固定してるからこそ出来る芸当ですね。

 

 
余談ですが、動物の中には半球睡眠という睡眠方法が出来る動物がいるそうです。
これは、体の一部を眠らせて、他の一部は起きている状態にしている睡眠とのことです。

クジラやイルカは、脳の半分を眠らせて、もう半分は覚醒状態で生きているそうです。
起きてないと溺れちゃうかららしいです。
延々と飛び続ける渡り鳥も、飛びながら眠るらしく、半球睡眠を使えるみたいです。

 

動物である以上、必ず睡眠は取らなければいけません。
「寝る子は育つ」、という言葉があるとおり、
人間の睡眠と成長の相関は確かにあると思います。

ヒトのそれが馬に当てはまるかは分かりませんが、
未だに明確に解明されない睡眠のメカニズムが解き明かされ、
科学的応用が可能な時代になったとき、
もしかしたら、馬にも「よく寝る馬は勝つ!」といった格言が生まれる日が来るかも?

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