馬産地でリモートワーク?! 新冠町でワーケーション体験をしてみたら…!

2023/08/23

カテゴリ:色々なはなし / Pacallaオリジナル

 

こんにちは! Pacalla編集部のやりゆきこです。Pacalla読者の皆さんは、もしかすると馬産地・日高地方へ旅行したことがあるという方も多いかもしれませんが、今回は旅行とはちょっと違い、日高の新冠町が町をあげて取り組む「新冠町リモートワーク・ワーケーション実証試験事業 ~Re・cord Workcation – NIIKAPPU~」にモニターとして参加してきました。

 

新冠町リモートワーク・ワーケーション実証試験事業ってなんだ?

 

北海道へ出張に行くと、場所によってはインターネットがつながらず焦る! なんてことがこれまであったりもしたのですが、新冠町は近年、約12億円をかけて町内全域に光回線を通したそうでPCを使ったデスクワーク中心の仕事をしている人だったら、どこでも快適に仕事ができちゃうらしいのです。

 

そんな強みを活かして、全国の皆さんに新冠町でリモートワークをしてもらおう、サテライトオフィスを持ってもらおうと、令和5年度、ワーケーション体験モニター事業を開催することになったそう! 3泊4日コースと6泊7日コースがあったのですが、私は前者の3泊4日コースでリモートワークを体験してきました。

 

【1日目】初日はまったりモード。移動の疲れを癒す温泉宿と充実の漫画…!

 

飛行機に乗って、いざ北海道へ!(羽田空港)

 

そんなわけで、さっそく順繰りにレポートしていけたらと思います。

まず初日! 羽田空港から飛行機に乗って、新千歳空港に到着すると、新冠町の職員の方が迎えに来てくださいました。職員の皆さんの仲がとてもよさそうでいい感じ…! (私は車が運転できないので空港まで迎えに来ていただきましたが、レンタカーを安く借りられるプランもあるそうです。)

車を運転してくださった今回のワーケーション実証試験事業の主担当の原口さんも、ご実家は生産牧場だそう。一見、馬と関係がなさそうな職業の方でも、実は馬とつながりが…というのは「馬産地あるある」ですね!

北海道名物!?のセイコーマートに寄っていただいたり、新冠町の町役場を案内していただいたりした後に、連れて行ってもらったのが今回の宿泊先となる新冠温泉ホテルヒルズ。ここがリモートワークの拠点になります。その名の通り温泉もついているホテルなので、デスクワークで肩こり、首のこりがひどい私にとってはかなりうれしい宿泊先…!

 

新冠温泉ホテルヒルズ

窓際にソファーっぽいものがあり、外着でゴロゴロする場所とベッドが分けられるのが地味によかった

 

用意していただいたお部屋は、(一人だけど)ツインルームで広々。窓も大きく、外も緑があふれているので、ビジネスホテルにありがちな閉塞感を感じることなく過ごすことができます。初日は午後イチくらいまで移動で、ほとんどPC作業ができなかったため、部屋に着くとそのまますぐ仕事に着手。ワーキングスペースは部屋の外にしっかりしたものがあるのですが、夜遅くの対応などもあるのでお部屋のデスクも、机の高さ等リモートワーク仕様になるとよりうれしいなぁ。(この点は今後に期待です!)

 

日高はなはなファームのクラウンポークのとんかつ

 

こんな感じで、初日は移動等で疲れていたこともあり、夕飯はホテルの食堂で日高の牧場で作られているというクラウンポークのとんかつをいただき、温泉で癒されて、大好きな漫画をたくさん読んで1日を終えました。(なお、私は修学旅行などを除けば、小学校1年生くらいから漫画を読まない日がほぼありません)

 

漫画は数カ月単位で入れ替わるそう。ここ以外にもたくさんある。

 

【2日目】レンタサイクルで穴場の不思議スポットを発見?!

 

2日目は朝食バイキングからのスタート。ワーケーションの期間中は毎朝分の朝食券がついているので、しっかり活用させていただきました!

バイキングなのでたくさんメニューがあるのだが、日高を満喫するならこれ!とのこと。

好きなものばっかり取っちゃうからバランスが偏る(苦笑)

 

私はPacallaの編集、ライティング業務以外にいろんな企業のメディアやウェブサイトのコンテンツ企画なんかを普段やっているのですが、割と夜に仕事が集中しがちなため、午前中はフリーなことも多いのです! この日もそんな感じだったので、午前中はホテルで電動自転車を借りて出かけてみることにしました。

 

目的地は『新ひだか町博物館』と『新冠町郷土資料館』。

 

新冠町をはじめとする馬産地・日高にはPacallaの取材を通して何度も来たことがありますが、そういえば馬産地以外の側面って実は何にも知らないかも…。と思い、地元に密着した博物館や資料館をこの機会に訪ねてみようと思ったのです。

 

新ひだか町博物館。私が自転車に乗っている間だけ大雨が降りました…。

キレイな館内の様子

 

『新ひだか町博物館』は、まだ新しい博物館でとてもキレイ。移住した人々の開拓史や当時の暮らし、生息している野生動物の剥製標本など、多岐にわたって展示されています。個人的には「日高昆布」と言いつつ、昆布について詳しくなかったので、その生態の展示が面白かったです。とても勉強になりました!(私たちが海の中で目にする昆布は胞子体と呼ばれて、雄でも雌でもない状態なんだって…!)

 

この博物館は図書館が併設されていて、持ち込みのPCを使えるスペースもあったので、午前中にきていたメールなどの対応をここで済ませました。

 

そしてそして…!!『新冠町郷土資料館』へ…!

 

新冠町郷土資料館の外観

床の色もパンチが効いている

全体的にマニアックな感じがする

 

また源義経は衣川で死んでおらず、生きのびて北海道に渡ったという伝説がありますが、そんな伝説の地の一つである日高らしい義経にまつわる展示も。決して大きな施設ではないのですが、仕事の合間にちょろっと見るには情報量がかなり多いので、またゆっくり行きたいですね。

 

サイクリング&博物館を堪能した後は、一度ホテルの部屋に戻ってオンラインミーティングを済ませ、部屋の外のワーキングスペースで企画書をつくる等の作業をしました。室内のワーキングスペースの他に、天気のいい日に使える屋外のスペースなどもありましたよ。

 

ホテル内のワーキングスペース

 

【3日目】馬好きにはたまらない! ホテルの徒歩圏内に乗馬クラブ?

 

今回のワーケーションで一番楽しみにしていたのがこの3日目。

 

実は、新冠温泉ホテルヒルズは徒歩圏内に乗馬クラブがあるのです…! 関東に住んでいて乗馬クラブに通う場合、どうしても移動に時間がかかり、1~2レッスンを受けるのにまるっと1日使ってしまうことも多いと思います。でも新冠温泉ホテルヒルズは、徒歩10分かからないところに乗馬クラブがあるので、このワーケーションプログラムではホテルで仕事をしつつ、空き時間に乗馬しちゃう! なんてことが可能なんですね。そんなのうれしすぎませんか?

 

にいかっぷホロシリ乗馬クラブ。仕事の合間に馬で自然の中をお散歩。

 

今回、私は馬に乗って自然の中を行く外乗コースを利用し、PC作業の合間に自然の中をのんびり馬と歩いて、とてもリフレッシュできました。もし、また新冠町でリモートワークをするなら、今度は毎朝、馬場でのレッスンを入れて、その後は仕事をするスタイルでいきたいですね。有給休暇は消費せず、乗馬も仕事も毎日よくばる感じです(笑)。新冠町さん、ホロシリ乗馬クラブさん、ぜひワーケーション向けの乗馬集中講座を作ってくださ~い!

 

終始、私のヘルメットが曲がってますが…そこはご愛敬…

 

ちなみに私は馬に関するアクティビティの中でも特に乗馬が好きなので、今回のワーケーションでも乗馬をセレクトしましたが、ホテルの周辺にはゴールドシップなどの種馬が繋養されるビッグレッドファーム、さまざまな牧場が約8kmに渡り連なる牧場通りがあるサラブレッド銀座、オグリキャップの功績を讃える優駿記念館なども。さすが馬産地、ホテルのそばだけでもこれだけの施設があるんですね。

 

乗馬からホテルに戻ると、部屋がきれいにリセットされていました。これは数日間ホテルで仕事をしてみてすごくいいなと思ったことの1つです。自宅だと、ほおっておけばどんどん部屋は汚れていくけれど、ホテルだとベッドメイキングをしてもらえるので毎日健やかな気分で仕事をスタートできます。

 

【4日目】最終日!新冠の町役場での意見交換会を経て帰路へ(まとめ)

廃校となる小学校

 

最終日はチェックアウト後に新冠町の職員の方と合流。今年度で廃校が決まっている小学校を見学させていただいた後、町役場へ向かいました。この小学校跡をどのように今後活かしていくかということも含め、今回のワーケーションの感想などを意見交換会の場でお話しすることに。

意見交換会では、新冠町の職員の皆さんが、もっと町を盛り上げていこう! と情熱をもってこのプログラムに取り組んでいらっしゃることがよくわかり、すごく応援したい気持ちになりました。私の意見がどれだけ役に立つかはわかりませんが、そんな応援の気持ちをこめて、このレポート記事を書いています。

 

多くの皆さんに馬産地・新冠町の新たな取り組みが届きますように!

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