2003年10月19日 秋華賞設立後、初の牝馬三冠達成『スティルインラブ』

2020/10/19

カテゴリ:馬のはなし / 色々なはなし / Pacallaオリジナル

 

10月19日プレイバック

「今日」10月19日のプレイバックです!

昨日、デアリングタクトが全戦無敗での牝馬三冠を達成したばかりですが、
今から17年前…2003年の今日は『スティルインラブ』が
秋華賞設立後初の牝馬三冠を達成した日です。

【スティルインラブ】

2000年5月2日生まれ/父:サンデーサイレンス/母:ブラダマンテ/母父:Roberto
馬主:ノースヒルズマネジメント/生産者:下河辺牧場/
生涯成績:16戦5勝/獲得賞金:4億3777万8000円

 

 

1996年、秋華賞が加わった牝馬三冠

日本では、3歳馬による皐月賞・東京優駿(日本ダービー)・菊花賞を制した馬を三冠馬とといいます。
牝馬の場合は、1996年より桜花賞・優駿牝馬(オークス)・秋華賞を牝馬三冠と呼んでいます。

※1995年まではエリザベス女王杯が牝馬三冠の最終戦を担っていた
※三冠レースである皐月賞・東京優駿(日本ダービー)・菊花賞と桜花賞・オークスの
 計5レースはクラシックとも呼ばれます。

スティルインラブは、2003年に桜花賞・優駿牝馬(オークス)・秋華賞を優勝し、
1986年のメジロラモーヌ以来となる史上2頭目の牝馬三冠を達成しました。

 

 

スティルインラブ、新馬戦から牝馬二冠まで

スティルインラブのデビューは2002年。阪神競馬場で開催された牝馬限定新馬戦でした。

1番人気の期待に答え、2着のキタノスザクに大きな差をつけての勝利を収めました。
翌年の紅梅ステークスでは見事連勝。クラシック候補に躍り出ます。

しかし、次走チューリップ賞では直線に入ったところで行き場を失い、
惜しくも2着という結果になってしまいました。

牝馬三冠への足掛かりとなる桜花賞では、スティルインラブのライバルといわれた
3連勝中の超良血馬・アドマイヤグルーヴに次ぐ2番人気で出走。

チューリップ賞の失敗を踏まえ、鞍上の幸英明騎手は直線で馬群を割って抜け出します。
その結果、第一冠を獲得しました。

優駿牝馬(オークス)では2番人気になるも、2着のクイーンカップ優勝馬・チューニーに
1馬身1/4差をつけ勝ち上がり、1993年のベガ以来10年ぶりの桜花賞・優駿牝馬(オークス)を
制しての牝馬二冠達成となりました!

 

 

2003年スティルインラブ牝馬三冠達成

桜花賞・優駿牝馬(オークス)のを制し、10年ぶりとなる牝馬二冠を達成したスティルインラブ。

ところが、圧倒的1番人気であった秋初戦のローズステークスでは、まさかの5着と破れ、
本番の秋華賞では、アドマイヤグルーヴに次ぐ2番人気となりました。
アドマイヤグルーヴに1番人気を譲るのは、このとき3度目でした。

そして迎えた第8回秋華賞当日。春から続く、スティルインラブとアドマイヤグルーヴ2頭の
ライバル対決に注目が集まります。

17番枠からスタートを決めたスティルインラブ。中団の外で脚を溜め、3コーナー過ぎから動き出します。
このとき、スティルインラブのすぐ後ろにはアドマイヤグルーヴが続きました。

スティルインラブは6番手で大外から先行馬を次々とかわし、アドマイヤグルーヴの猛追も振り切ります。
そして見事、史上2頭目の牝馬三冠を達成しました!

 

 

チームノースヒルズは、今週末に牡馬三冠挑戦も!

17年前の今日、牝馬三冠を達成したスティルインラブですが、馬主はノースヒルズマネジメント。
同じ馬主でもある、チームノースヒルズの『コントレイル』が、今週末10月25日(日)には
牡馬三冠にチャレンジします。

こちらも達成できるか楽しみですね!

 

 

 

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