『馬と人の接点をつくる』フリーランスの乗馬インストラクター仁平拓

2018/11/19

カテゴリ:人のはなし / Pacallaオリジナル

読者のみなさん、こんにちは!Pacalla編集部のやりゆきこです。
最近、Pacallaに競馬だけでなく、乗馬に関する情報も少しずつ増えているのはお気づきでしょうか…?
実はPacalla編集部、競馬だけでなく、『日本でも乗馬がもっと身近になったらいいな~』という思いもあったりします。

そんなわけで、今回日本では『敷居が高い』と思われがちな乗馬をより身近なものにするため、さまざまな活動をされているフリーランスの乗馬インストラクター、仁平拓(にひら たくみ)さんを取材させていただきました。さっそくお話を伺いましょう!

 

 

『馬が苦手だった』異色の乗馬インストラクター

 

乗馬インストラクター 仁平拓昔は馬が苦手だったと語る仁平さん

 

――さっそくですが、仁平さんと馬との出会いを教えていただけますか?

馬業界にいる人のなかでは珍しいかもしれませんが、僕はもともと馬が好きだから…という理由で馬業界を目指していたわけではないんです(笑)。
動物全般に興味があって、高校卒業後は動物園の飼育員を目指すための専門学校に通っていまして、その研修で馬と初めて接しました。
乗ったりしたわけではなく、移動させるだけだったのですが、扱った馬が本当に自由に動く馬で、でかいし、蹴られそうだし…これはちょっと苦手かもしれないと(笑)。

 

乗馬インストラクター 仁平拓そんな馬たちと今では以心伝心

 

――そんな状況から、どうやったら馬の道に進むことになるのでしょう?

2回目に馬と触れ合う機会というのが、富山県の乗馬クラブに行ったときだったのですが、そこで出会った馬は専門学校の研修で扱った馬とは180度違って、すごく大人しい馬だったんです。
このときに『同じ馬という動物なのに、なんでこんなに違うんだろう』と気になってしまって。
そこから馬に興味を持ち始めました。

 

――そこから一気にベクトルが馬に向かうんですね。

はい、専門学校卒業後は富山県の動物園に就職し、馬事業の立ち上げに従事することが決まりました。
学生時代は馬に乗っていたわけではないので、いずれはお客さんにも教えるんだということを意識しながら、就職してから乗馬技術を習得しました。
そのうちにレイニングというウエスタン乗馬の競技をやりたいと思うようになり、山梨県の乗馬クラブに転職して、アメリカ人のトレーナーのもとで修行しました。
ここで、本質的な馬との向き合い方など、今の自分のインストラクターとしての基盤が完成したように思います。

 

 

日本で、馬と人の接点をつくりたい

 

乗馬インストラクター 仁平拓この日撮影でお世話になったのはアパルーサのダーク君

 

――そこから現在のような『フリーランス』の乗馬インストラクターという珍しい形で活動を展開されるわけですが、それにはどのような理由があるのでしょうか?

日本で乗馬をしたい!となると、たいていの方は乗馬クラブに行くという手段を思い浮かべますよね。
もちろんそれも一つの方法ですし、僕自身も乗馬クラブでインストラクターをしています。
でも、他に乗馬をする方法っていろいろ考えられると思うんです。
例えば、海外旅行のついでに馬に乗ってみようとか。
僕は、一般の方が乗馬をするにあたって、その間口をたくさん作りたいと思っています。
そうすると、フリーランスでいるのがいちばん身動きがとりやすいというのが大きな理由です。

 

乗馬インストラクター 仁平拓仁平さんのレッスン様子、とても楽しそう!

 

――なるほど。その『乗馬の間口を広げる』お仕事とは、具体的にどのようなことをされているのでしょうか。

まず一般の方のレッスンは会費制ではなく、都度払いにすることで初めての方でも気軽にはじめられるようなレッスン体系をとっています。
場所も一か所にこだわらず、例えば東京にはなかなか行けないという方がいれば地方にも伺いますし、普段のレッスンの様子をムービーで撮って送っていただいて、動画のみでカウンセリングを行うこともあります。

お客様から『将来的には●●の大会に出たい』などの相談があれば、そのお客様の進路に合う乗馬クラブを紹介することもできますよ。

 

――乗馬に関することはなんでもサポートしてくれる、『乗馬コンサルタント』といった感じですね!

それは言い過ぎかもしれませんが(笑)、目指すところはそういうところだと思っています。

そのほか、イベントやドラマの撮影現場に派遣する馬の調教なども行っていますし、馬が活躍できそうな場を見つけて、こちらから馬の派遣をご提案させていただくなど、一般の方と馬との接点をたくさんつくっていきたいと考えています。

 

▼馬が刀を怖がらないようにするトレーニング
(テレビ出演する馬などの調教)

 

また、今いちばん力を入れているのはオンラインレッスンです。
普段のレッスンとは視点を変えた解説をしたり、ライブ配信中にリアルタイムで閲覧者の方の質問に答えたりしています。

※仁平さんのオンラインレッスンについては本記事の末尾のURLから詳細をご覧ください。

 

――本当にさまざまな活動をされていますね。
実際に乗馬を教えるというのはもちろん、イベントやテレビに出る馬の調教なども直接的ではありませんが、一般の方と馬との最初の接点をつくるきっかけになりそうです。

そうですね。
もしかしたらイベントで初めて馬に触れた人が『ちょっと乗馬クラブに行ってみようかな』と思ってくれるかもしれないですし、一般の方が気軽に馬と触れ合える、ハードルの低い機会をもっともっと作っていきたいと思います。

 

 

馬に乗ったことがない人もOK! モンゴル爆走ツアー

 

――最近の取り組みのなかで、特に『これはやってよかった!』と思われた企画は何がありますか?

今年の夏に、モンゴル旅行と乗馬をセットにしたツアーを企画しました。
今までのモンゴル乗馬旅行はほとんどが日本語を話すことができない、現地の乗馬インストラクターしかいないプランだったり、団体ツアーで乗馬レベルのアレンジができなかったりとハードルが高く、参加を諦めてしまう人も多かったんです。

今回企画したツアーは、僕が現地に一緒に行き、日本語で乗馬を教えることができますし、馬に乗ったことがない人でも、日本で数回レッスンを受ければ、現地で思う存分に駈歩ができるツアーを実現しました。

 

▼モンゴルツアーの様子

 

――(動画を見て)うわ~!気持ちよさそうに爆走してますね。
モンゴル乗馬旅行、実はわたしも言葉の壁にひるんであきらめたことがあります。
これはPacalla編集部の社員旅行で参加できないか、編集長に相談しないといけませんね(笑)

ぜひぜひ(笑)。
旅行のついでにちょっと乗馬も楽しんじゃおう! それくらい軽い気持ちで皆さんに乗馬に触れてもらえたら思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

――仁平さん、本日はありがとうございました。
最後に、乗馬にちょっと関心があるけれど、今一歩踏み出せずこの記事を読んでいる方々にメッセージをお願いします!!

少しでも興味があるなら、まず一度馬に乗ってみてください! 乗ったらきっと続けたくなりますよ(笑)。
どこのクラブに入ろうか検討されている方は、ご自身が大会などに出たいのか、浜辺を走りたいのか、旅行先でふらっと馬に乗れるようになりたいのかなど、先に目標を決めるのがおすすめです。
もし悩んでしまったときは、お気軽にご相談ください!

 

いかがでしたか?
仁平さんのレッスンは誰でも気軽に受けることができます!
トライしてみたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひ下記までお問い合わせくださいね!

 

≪仁平拓 乗馬レッスン等のお問い合わせ≫

▼問い合わせ
takunhr@gmail.com
▼オンラインレッスン
http://tritas.net/horse/

 

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