【セレクションセール2018】望田潤の「血統第一」

2018/07/08

カテゴリ:馬のはなし / Pacallaオリジナル

 

みなさんこんにちは。Pacalla編集部です。

7月17日(火)に新ひだか町(北海道市場)にてセレクションセールが開催されますが、
昨年に続き、今回も血統評論家としてご活躍されてる望田潤 氏に
Pacalla参加牧場上場馬の中で血統的に気になる馬を選んでいただきました!

血脈、血統という領域の第一人者が見る馬の選び方。
是非ご参考にしていただければと思います。

 

望田氏Pickup馬

 

No.20 コイセヨオトメ17

母コイセヨオトメはJRA2勝。
近親に函館2歳Sのファインチョイス、ファンタジーSのキャンディバローズなどが出る牝系です。
クロフネ×フジキセキはJBCレディースクラシックなど交流重賞7勝のホワイトフーガと同じ。
このDeputy Minister系とフジキセキ系の組み合わせは、カネヒキリ、サウンドトゥルー、ミラクルレジェンド、サクセスエナジー、サイタスリーレッドなど、ダートの大物を何頭も生み出してきた有名なニックスです。
ホワイトフーガの生産者でもある梅田牧場さんが狙いすました配合といえますね。

<コイセヨオトメ17 血統表>

<サイタスリーレッド 血統表>

 

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No.114 ゼフィランサス17

母ゼフィランサスはJRA3勝で、最優秀短距離馬ローレルゲレイロやきさらぎ賞2着リキサンマックスとは3/4同血の間柄。
繁殖牝馬としてもさっそくダンケシェーン(父ヘニーヒューズ,JRA現役2勝)を出して有能なところを見せています。
本馬は父がキズナに替わりましたが、キズナの母父Storm Catはヘニーヒューズの父父でもあり、Storm Catの血のニアリークロスを意識した方向性は同じ。
この牝系を知り尽くした村田牧場さんらしい配合といえるでしょう。

<ゼフィランサス17 血統表>

<ダンケシェーン 血統表>

 

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No.141 レディーロックフォード17

ダイワマッジョーレやアストラエンブレムなど、ダイワメジャー産駒はHalo≒Sir Ivorのニアリークロスがよく成功します。
Green DesertはこのSir Ivorを母父に持つので、Green Desertの血を引く繁殖との配合も高確率で走っており、JRAに11頭が出走しアマルフィコーストなど7頭が勝ち馬になっています(しかも牝に限れば6頭出走し5頭が勝ち馬と更に優秀)。
配合全体も良いので、早期から動けるスプリンター〜マイラーとして注目したいですね。

<レディーロックフォード17 血統表>

<アマルフィコースト 血統表>

 

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No.162 サニーロック17

福島記念のサニーサンデーの甥で、二冠馬サニーブライアンやダービー2着サニースワローなども出る牝系。
母サニーロックはNorthern Dancer5・5・7×4を持ちますが、サウスヴィグラスは強いクロスを持たないので、このように強いクロスを持つ繁殖牝馬との配合が成功しやすいのです。
たとえばコーリンベリーの母はNorthern Dancer4×4、ラブミーチャンの母は3×4です。
またコーリンベリーの母父ミシックドライブはKingmamboの全弟なので、本馬とは全体のアウトラインもよく似ていますね。

<サニーロック17 血統表>

<コーリンベリー 血統表>

 

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