【フューチュリティ】Vol.2 フューチュリティの特徴とは

2018/04/28

カテゴリ:たのしい広告

Vol.2の今回はフューチュリティの中身のご紹介です。

フューチュリティにはどういったコンテンツがあるのか、
その特徴・魅力はどういったところなのか。

実際にフューチュリティを読む前に知っておくことで、
本誌を読んだ際に「なるほど!」と気付きがあるはずです!

 

フューチュリティのコンテンツ

現在年に2回の発行を行っているフューチュリティ。

時期は春(3月)と秋(9月)です。

それぞれのシーズン毎に毎年決まった特集記事が組まれます。

春は「種牡馬特集」、秋は「初産駒特集」。

 

春の種牡馬特集

毎年春号に掲載する「世界のG1ウイナーと血統」は150頭にものぼる世界最高レベルの現役馬とその父馬を掲載しており、
競馬年鑑的な役割も果たす、資料的価値の高い大特集になっています。
G1ウイナーの血統から、今世界でトレンドまたはトレンドになりつつある血統の情報が見れるのも本誌の特徴。

 

秋の初産駒特集

秋号のメイン企画「初産駒特集」では、その年に初仔が誕生した新種牡馬の産駒数十〜数百頭の写真を掲載するため、
新種牡馬の仔出しが気になる方や2年後のPOGを先取りしたい方には必見の特集になっています。

 

新種牡馬〜新種牡馬の初産駒までの情報は生産者の生産計画において非常に重要な情報になっています。。

 

海外馬、海外でトレンドの血統の紹介

この情報はなかなか手に入らないため貴重です。

昨今、海外からの繁殖牝馬の持ち込みや、大手スタリオンによる海外種牡馬の導入が日常化しているため、
日本の馬場で走りそうな血統を海外馬や血統から見出すのは生産者にとって重要になっています。

競走馬は現役のみで終わるのではなく、その後の種牡馬生活や、
特に生産者の場合は繁殖牝馬として戻って来た際に、どの種牡馬と交配するかまで考えるのが常と言います。

5年後、10年後を見据えた計画も立てなければいけない生産者にとって、
こうした情報は大変価値のあるものになっています。

 

G1ウィナーの紹介

中長期的な計画がある一方で、短期的にはやはり主流の血統が市場的には価値を持ちます。
前年度のG1ウィナーの父馬の仔が、翌年のセリで高値が付くのは周知の事実。

そうした直近の主流の血統を知るうえでもフューチュリティは一役買っています。

 

読み物コンテンツ

THE GREAT MARE 名牝列伝 ハイクレア
※上記のリンクからVol33に掲載されていたハイクレアの記事が閲覧出来ます。

こちらでは、偉大な名牝を当時の写真も交えつつ紹介する記事になっています。

こういったレアな写真はネット上を検索しても出てこないものがほとんどのため、
この写真だけでも価値があると言っても良いと思います。

種牡馬と並んで血統を理解するうえでは欠かせない牝系にスポットをあて、
世界の名牝を紹介し続けているこの「名牝列伝」は、Vol.19から連載しています。

 

他にも、血統を軸にした連載記事「サラブレッドのバックボーン」や、
現地記者の 書き下ろしによる「欧米のクラシックレポート」といったコンテンツが存在します。

 

資料コンテンツ

他にも、日本の中央競馬、地方競馬を始めとした世界のサイアーランキングを掲載した、
世界のサイアー ランキングリスト

国内の種牡馬の繋養先や各種牡馬の料金などの詳細が掲載された、
種馬場案内」、「供用種牡馬録

種牡馬に関してはインデックスされているので検索がしやすいように編集されています。

 

 

 

代名詞”写真資料”

フューチュリティを語る上で欠かせない代名詞的なものがあります。

それが“写真資料”です。
圧倒的な写真のボリュームとクオリティ。

これがフューチュリティ最大の特徴なのです。

創刊時、まだフルカラーの種牡馬写真が無かった時代から始まり、
今も変わらず貴重な写真を掲載し続けています。

 

特にフューチュリティ全編を通して言えるのが立ち写真を多く掲載していることです。
※立ち写真:馬体を横から撮影したもの。最も馬体を見やすいと言われている。

 

▼立ち写真例(ブライアンズタイム)

 

▼立ち写真例(ワイルドラッシュ)

 

春・秋の2大特集では全ての馬の立ち写真が掲載されています。

馬体を綺麗に写真に収めることは大変難しいです。
天気や風向きなども影響するうえに、生き物相手なので止まってくれません。
引き綱を持つ人との連携も重要になります。

初産駒特集に掲載される当歳馬たちになると、じっとしいられないのでもっと大変になります。
長いときは30分ほどは平気で経過してしまいます。

なかなか流通しない立ち写真ですが、フューチュリティは立ち写真を非常に多く掲載されています。

手に入りにくそうな海外馬の立ち写真や、レースの写真も数多く掲載されています。

 

保管された膨大な資料(フューチュリティ編集部内)

 

貴重な写真資料こそフューチュリティ最大の特徴と言えるでしょう。

 

 

生産者にとってのフューチュリティ

仕事をするうえでは共通だと思いますが、
企業独自のノウハウや資料といったものは全て財産になります。

フューチュリティとはまさに生産者にとって財産たりうるものになっているのです。

中長期的な計画も、短期的な計画も、
競走馬が成長すれば自ずと答えは見えてきます。

春の新種牡馬特集でまずは馬体を確認、
良いと思った馬の産駒を翌年の初産駒特集で確認し、
また翌年の交配計画を検討されていると思います。

どの仕事にも共通すると思いますが、成功して良かったでは終わらず、
なぜ成功したのか、あるいはなぜ失敗したのか、
競走馬に絶対は無い以上、膨大な資料との答え合わせを蓄積していくしかありません。

自分の選択、あるいは選択しなかった選択の結果がどうだったのか。
終わらない答え合わせかもしれませんが、競走馬生産のロマンはこういったところにもあるかもしれません。

 

それを経験値だけに留めずに、
過去に「この種馬」から出た「この血統」の「この馬体」は走った、
といった記憶レベルのものをきちんと記録レベルで索引できるのがフューチュリティです。

アーカイブされたフューチュリティは、資料としての価値ももちろんですが、
牧場を経営するにあたっていまや欠かせない財産となっています。

 

 

今回はフューチュリティの中身についてご紹介しました。
次回のVol.3では編集者の想い, 次号の見どころを紹介致します!

 

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