【オータムセール2017】望田潤の「血統第一」
2017/09/21
カテゴリ:馬のはなし / Pacallaオリジナル
みなさんこんにちは。Pacalla編集部です。
10月2日~10月4日に新ひだか町(北海道市場)にてオータムセールが開催されますが、
今回は血統評論家としてご活躍されてる望田潤 氏に
Pacalla参加牧場上場馬の中で血統的に気になる馬を選んでいただきました!
血脈、血統という領域の第一人者が見る馬の選び方。
是非ご参考にしていただければと思います。
望田氏Pickup馬
No.106 ローズエンジェル16
機動力とパワーでまとめた好配合
トゥザグローリーはキングカメハメハ×トゥザグローリーという良血で、
全きょうだいがみんな走っていることからも信頼度の高い血統。種牡馬としては芝ダ兼用なのもいいです。
本馬はNureyev≒Sadler’s Wells4・5×4、Mr.Prospector4×4など、
全体に機動力とパワーの血のクロスでまとめた配合で、小回りのダートにも適性が高そうなマイラー。
トゥザグローリー産駒としては上級の部類に入る配合です。
<Nureyev≒Sadler’s Wellsの血統表>
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No.193 クィーンロマンス16
繁殖としても魅力の全姉妹クロス
桜花賞馬オグリローマンの曾孫で、母クィーンロマンスはJRA2勝。
本馬はNumbered Account=プレイメイトの全姉妹クロス4×4がポイントで、
Private AccountとWoodmanの強靭なパワーを増幅するとともに、
名繁殖の血を強く引く名繁殖の全姉妹クロスですから繁殖牝馬としても魅力的な配合といえます。
秋華賞に勝ち繁殖としても優秀なブラックエンブレムはNumbered Account=プレイメイト5×4ですね。
<ブラックエンブレムの血統表>
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No.232 シルヴァースプーン16
名繁殖Courtly Deeを含む3/4同血クロス
母母シルヴァーアップは伊1000ギニー(伊G2・芝1600m)勝ち馬で、
産駒はカレンリスベット(4勝)などJRAでコンスタントに活躍。
本馬は以下のようにAurora≒Green Desert4×5がポイントで、
名繁殖Courtly Deeの血を含む3/4同血クロスは魅力的です。
アイルハヴアナザー産駒においてCourtly Deeの血のクロスを持つのは、
出走馬ではウインポプリ(現役1勝)=ウインリコルド(現役1戦未勝利)の全きょうだい2頭しかおらず、
もっと試みられていいクロスでしょう。
<Aurora≒Green Desertの血統表>
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No.277 トーワフォーエバー16
バゴ×ステゴのスーパーニックス
3代母トーワルビーは金鯱賞2着で、兄姉にトーワタケシバやトーワダーリンなど活躍馬がいます。
本馬は何といってもバゴ×ステイゴールド組み合わせに注目。
この組み合わせはこれまでJRAに3頭が出走し、
クリスマス(5勝、函館2歳S、オーシャンS3着、函館スプリントS3着)、
ブラックバゴ(3勝、京成杯2着、ホープフルS3着)、
キボウノダイチ(2戦1勝、新潟2歳S5着)と、
3頭ともがオープン級の活躍をしているのです。
<クリスマスの血統表>
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No.477 クォーク16
実績十分のPエンド黄金配合
プリサイスエンド産駒は母系にNijinskyの血を入れてMr.Prospectorをクロスするのが「黄金配合」。
カフジテイクとグロリアスノアの代表産駒2頭をはじめ、
スプラッシュエンドやプリサイスエースなど活躍産駒の多くがこの配合パターンなのです。
本馬も母系にNijinskyが入ってクロスがMr.Prospector4×5。
母父がサンデーサイレンス系なので、
ロラパルーザ(JRA5勝)=ラローザブル(JRA4勝)全兄弟やダウトレス(JRA勝)似た配合パターンといえます。
<ロラパルーザの血統表>
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