種牡馬展示会始まる
2018/02/07
カテゴリ:馬のはなし / 人のはなし
2月6日の社台スタリオンステーションを皮切りに、今年も各スタリオンの種牡馬展示会が始まりました。
地元の新冠町では2月6日、前日からの大雪で朝から雪撥ねが大変でした。
新冠町では、100棟以上のビニールハウスが倒壊するなどの被害も出ているようです。
隣町の新ひだか町静内では、1988年の統計以来最多となる積雪を記録したとか。
そんな大雪のなかではありますが、なんとか雪撥ねを早めに終えて、社台SSの種牡馬展示会に行きました。
社台SS付近では雪は積もっているものの、天候は荒れていなかったので、種牡馬を見るには恵まれた天気でした。
30頭近い種牡馬を抱える社台SSですが、ここでの新種牡馬はキタサンブラック、ドレフォン、ロゴタイプ、イスラボニータ、サトノアラジンの計5頭。
いずれもG1馬ですが、やはり国民的スターのキタサンブラックは、ひと際馬体が目立っていたと思います。
大柄ながらバランスが取れていて、いかにも丈夫そうで柔らかい馬体は、周囲からも高い評価の声が聞こえてきました。
端正な顔立ちも、彼の魅力の一つでしょう。
【キタサンブラック】
オーナーの北島三郎さんをはじめ、古馬になってから主戦を務めた武豊騎手も駆けつけて、本馬のエピソードや長所をたくさん披露して下さいました。
翌2月7日は、ビッグレッドファームと優駿SSの種牡馬展示会が開催されました。
時間の都合上、私は優駿SSのみの見学となりましたが、20頭を超える繫養種牡馬のなかで唯一の新種牡馬がシルバーステートです。
【シルバーステート】
5戦4勝のうち2回レコード勝ち、1回がレコードタイ勝ちと、非常に優れた中距離スピードを持っていた馬です。
重賞勝ちがないままケガで引退を余儀なくされましたが、種牡馬の世界では自身の競走成績よりも産駒成績が重要視されるので、産駒で重賞勝ち馬を送り出してほしいものです。
実際、生産者の皆さんもそういう期待をしているのか、この種牡馬展示会当日をもって満口になるとのアナウンスがありました。
予定交配頭数に達するほどの人気ということでしょう。
ここで紹介したキタサンブラックやシルバーステートについては、当場の繁殖牝馬に配合を予定しています。
来週も他の地区の種牡馬展示会が開催されますが、それらが終われば、出産のみならず種付シーズンも本格的にスタートとなります。