来年の配合予定を考える時期に

2017/11/04

カテゴリ:馬のはなし / 血統・配合のはなし

JBBA日本軽種馬協会から来年度の配合申込の案内が来ました。

この時期が来ると次年度に向けてある程度ではありますが、配合予定を決めて来年種付予定の種牡馬を選定する必要があります。

当場の場合、地元新冠の生産者を中心としたグループである㈱優駿に参加しているので、関連施設の優駿スタリオンに繋養されている種牡馬に力を入れています。

今年、日本繫養後の初年度産駒をデビューさせたヘニーヒューズも優駿スタリオン繫養種牡馬であり、新冠地区のみならず日高地区全体でも人気のある種牡馬です。

先日、JpnⅢ北海道2歳優駿に優勝したドンフォルティス号も、ヘニーヒューズの本邦初年度産駒でしたね。

当場では毎年2~3頭の繁殖牝馬にヘニーヒューズを配合していますが、今の人気と実績ならば来年度もそうすべきだと考えています。

どの生産牧場さんでも同じでしょうが、来年から繋養される予定の新種牡馬も気になるところです。

現時点では先日の秋の天皇賞を制したキタサンブラックや、ダートGI路線の雄コパノリッキー、あるいはJBBAで来年1年限りの繫養予定のWar Front産駒ザファクターなどが新種牡馬として繋養される予定です。

特に、これまで多くのビッグタイトルを獲得してきたキタサンブラックに関しては、当場としても配合してみたい種牡馬の1頭です。

雄大ながら均整の取れた馬体が魅力のキタサンブラックですが、レース振りを見る限り、気性面でも賢さや勝負根性を感じさせるのが印象的です。

血統的にも、Lyphardクロスを持つブラックタイド産駒というのは、Lyphardクロスを持つディープインパクト産駒(ジェンティルドンナ、ディープブリランテ、トーセンラー、スピルバーグなど)と共通するものがあります。

なぜなら、ブラックタイドはディープインパクトの全兄だからです。

体質こそディープ産駒たちは異なるでしょうが、そういう血統傾向も頭に入れながらキタサンブラックとの配合を考えてみるのもアリかと思っています。

さて、来年の配合予定に関連して、牧場HPのほうに来年度の出産予定表を掲載しておきました。

今年の新種牡馬であるモーリスやドゥラメンテの仔も出産予定です。

興味のある方は、是非ご参照下さい。

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