競走馬生産の魅力
2017/05/26
カテゴリ:色々なはなし / 人のはなし
皆さまこんにちは、
上野牧場の上野です。
今日は私が思う競走馬生産の魅力を書いていきたいと思います。
うちは牧場の中でも小規模牧場に分類される牧場になるかと思います。
牧場経営は厳しいと言われる中、特に厳しい規模に入ると自覚しております。
私の場合祖父の代から家族で牧場を行っているので、
自然と牧場運営に携わっていますが、
あまり辞めたいと思った事はないです。
それはなぜか。
競馬というものは私たち小牧場にもチャンスが残されているからだと思います。
現時点大手牧場には、土地の面積+馬の数+種牡馬に対する高額出資+良血繁殖牝馬の導入にはかなわなく、現実的にはなかなか近づく事は難しい。
土地の面積+馬の数+種牡馬高額出資+良血繁殖牝馬導入=品質が良く、高額取引、走る馬になる事は当然だと思います。が、
サラブレッドは『絶対』には当てはまらないのでは?と考えています。
本来サラブレッドは『血』がそもそも大切であり遺伝力が強いため3流4流母馬×安い種牡馬でも、
両母系父系のどこかの血が配合により騒ぎ立てると強い馬、そして『G』の付くレースでも大いに活躍馬が出るわけです。
どんなに小規模牧場だとしてもこういうチャンスがあるという事実が
競走馬生産の魅力のひとつではないかと思っており、
毎年産まれてくる子供達に夢を乗せてしまうので楽しくて仕方がないのだと思います。
そして、私たち小牧場ができることはその可能性を1%でも上げる為に、日々知恵を絞り、丁寧に仕事をしていくことに尽きると思います。
仕事としては地味なことも多いですが、コツコツと積み上げていくことが私たちの与えられた仕事であり、
小牧場からでもしっかりと馬を見て購入していただく、馬主様に対する恩返しではないかと思っています。
いつの日かG1馬を生産することを夢見ながら今日も寝藁上げ頑張ってきます!笑