先週末待ちに待った天皇賞・春に生産馬のガンコが出走しました。
一週間ドキドキして寝れない日もありました。G1レースの重みなんですね！

今回は自分で生産し携わった馬で、昔感じた雰囲気とは違い格別なものでした。
残念な結果でしたが良い経験をさせてもらいました。

私は日曜日の朝京都競馬場に向かいました。

馬主の杉澤さんのご厚意で天皇賞出走馬主パーティーや出走馬主席にも入れてもらいました。
パーティーでは優勝人馬に贈られる優勝レイと天皇盾を見ることが出来ました。

やはりこれらを目の前にすると心踊るというか、やっとここまで来たんだなと思い、
私が緊張してもしょうがないのですが、緊張を落ち着かせるためビールを何杯か頂きました。

パドックのガンコの様子も素晴らしい出来で、天皇賞出走馬の中でも見劣りしない出来でした。
日経新春杯後天皇賞を目標に負担のかかるローテーションになってしまいましたが、厩舎関係者の皆様と松籟ステークス後、ガンコの疲労回復に全力で取り組んでくれたヴィゴラスステーブルの皆様の努力の賜物だと思います。

結果的に負けはしましたが、人馬ともに確実に成長した一戦になったと思います。

中でも藤岡ジョッキーは初G1制覇や上位人気馬に騎乗など、色々なプレッシャーの中で天皇賞までの期間を過ごしその心労は計り知れないものだったと思いますが、レースではガンコらしい勝ちにこだわった強気な競馬で、直線入って先頭に立った時には涙が出そうになりました。

結果的には１４着でしたが、良い経験を積んだのではないでしょうか。
結果負けはしましたが、素晴らしい騎乗だったと思います。

出来れば藤岡ジョッキーに初G1を勝たせてあげたかったのですが、このプレッシャーの中でよくやってくれたと思います。私はただただ応援しか出来ない身ですが、生産馬を杉澤オーナーに購買頂き、こんなに素晴らしいチームに恵まれ、チームガンコとして天皇賞にこれた事に重ねて杉澤オーナーに感謝しています。

 

と言いながらも、なんだかんだ綺麗事を言ってもやっぱり勝ちたいですし、やっぱり悔しいです。
レース後ターフの中で行われた表彰式、唇を噛み締めずっと見ていました。次はあそこの場所に立ちたいと強く思い目に焼き付けました。この場所に立てる事を目標に引き続き馬に情熱を注ぎます。私の目指すところはここなのです。

レース後のガンコは、怪我もなく元気にしていると連絡がありホッとしています。

ファンの皆様としては宝塚記念で走るところを見たいと思いますが、
ガンコは昨年からずっとレースを使ってきたため秋に備え北海道でゆっくりと休養に入ります。
また秋に元気に走るガンコを皆様とともに応援出来ればと思っています。

最後に今回の天皇賞。北海道から大親友の上野くん、そして東京からパカラの社員一同、大学の先輩や同期が各地から応援に来てくれました。

パドックにはガンコの横断幕や前谷牧場の横断幕、関係者皆んなが嬉しく幸せな気分になりました。

レース前ファンの温かい応援メッセージやレース後の励ましのメッセージも多数頂き、こんなに沢山の人に愛される馬に成長したんだなと思うと、嬉しく誇らしいです。

最近パカラやTwitterを通じてよく思うのですが、色々な人の声援や想いが馬にも乗り移って走っているような気がします。負けた時もまた次も頑張ろうという気持ちにさせてくれます。

関係者を代表して心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

今後ともガンコを含め、前谷牧場生産馬の応援よろしくお願い致します。