馬の餌のタンパク質ってどれだけ必要??
2020/02/26
カテゴリ:馬のはなし / 色々なはなし / 人のはなし
スタッフの中野です。
馬の筋肉を構成するのに重要なタンパク質。
皆さんはどのくらい与えているのでしょうか?
調教中の500kgの馬の場合必要なカロリーは30000kcal~35000kcalもあるそうです。
タンパク質でいえば1000g~1500g。タンパク質は1gで4kcalなのでカロリーでいうと4000kcal~6000kcalはあるということです。つまり一日に必要なカロリーの約13%~17%はたんぱく質ということです。
ものすごい量ですね。
さて、馬の餌については何度かお話ししましたがもちろん餌によってたんぱく質の含有量が全然違います。
人の食事ならある程度分かりますが馬の食べる草などはまだまだ知識不足です。
馬の餌で良く使われのものを比較してみました。全て1kgの場合のタンパク質含有量です。
乾燥チモシーは86g、乾燥アルファルファ180g、乾燥ルーサン195g、乾燥オーチャード76g、えん麦86g、大麦117g、大豆粕390g、フスマ154g
というようになっています。(資料によって違うかもしれません)
大豆がタンパク質が多いのは何となく想像がつきますが、アルファルファやルーサンはマメ科の植物なのでタンパク質が多いのです。
なので、例えばタンパク質を上げようとえん麦を増やすことは非効率的です。大豆粕をあげるほうが少量で多くのタンパク質を与えられます。
しかし馬の餌には嗜好性の問題も大きく関わってきますので一概には言えません。
食べてくれなければ何の意味もありませんからね。
なので個別に飼い食いの状態を把握しつつ餌を与える事が重要になります。
新しい餌を与える時は最初は少量ずつ与えて徐々に慣れさせるというのも一つの方法です。
この与えたい栄養量と嗜好性、飼い食いの良し悪しのバランスを取るのが非常に難しいということを最近痛感しています。
今後も勉強を重ね一頭一頭に最善の対応をしていきたいと思います。