3月24日第66回日経賞G2で生産馬のガンコ号が優勝してくれました。

芝の長距離レースにシフトしてからは4戦3勝と素晴らしい転身！覚醒しました。
私は馬主の杉澤オーナーのご厚意により中山競馬場に招待され、現地で観戦する事が出来ました。

前走の松籟ステークスの走りで、能力の高さを感じていましたので、相手はG1勝ち馬を含みかなり強化されますが、ここでも十分に勝負になると思っていました。最終追い切りの動きも上々で、仕上がりは申し分ないのも伺えました。

パドックでガンコを見るのは、日経新春杯以来でしだが、毛艶や気配、なんといっても筋肉の張りが素晴らしく、今回も力を十分に発揮出来る状態である事が見受けられました。

 

スタート後は、1周目の4角で強気に先頭を奪い、自分で競馬を作りに行きました。
2角でまくって来たキセキに先頭を譲りましたが、離れた2番手でしっかりと折り合い、4角で再び先頭に立つと並み居る重賞勝ち馬を斥けて、そのまま力強く押し切る強い内容での完勝でした。

ゴール前は思わず声が出ました。ガンコ！ガンコ！！行けガンコ！！！
気がついた時には杉澤オーナーと勝利の抱擁、馬主歴18年念願の重賞勝利の瞬間に立ち会えた事、約束が実現出来た事に歓喜の涙が止まりませんでした。私に泣くなと言った杉澤オーナーの眼にも涙が。握手を交わす杉澤オーナーの手は震えていました。

6年前知り合いの調教師さんに杉澤オーナーを紹介され、先日記事にも書きましたが、帰ってきて間もなく、実績もまだない私を信頼して繁殖を預けてくれました。この6年の間、良い事は一緒に喜んで、悪い事があった時は陰ながら支えてくれました。

昨年私はディオスコリダーで初の重賞制覇を経験し、杉澤オーナーは自分の事の様に喜んで祝福してくれました。良かったな、頑張ったな！あんたの牧場の生産馬が活躍したら俺も嬉しいし、そんな牧場に預けて馬が買えるなんて幸せだ！その一言が本当に嬉しかったです。

よく電話で、杉澤さんに私の生産馬で重賞勝利をプレゼントします。と語っていて、日経賞の週も今回はなんか勝てそうですね。現実的になりましたねと話してました。

ガンコが期待通りに重賞勝利を実現してくれました。
杉澤さんがよく私に言っていました。成し遂げたい事を願っていれば実現する。その通りになりました。

ウイナーズサークルは笑顔で溢れ、 またこの場所に来れた幸せと嬉しさ。逞しく成長してくれたガンコ。
何度も何度も顔を撫で頑張ったねと称えた時、生産者で良かった。やっぱり素晴らしい仕事だと思いました。

次走はいよいよ天皇賞です。
藤岡祐介ジョッキーとのコンビで3戦3勝と相性抜群で、ガンコを知り尽くした頼もしい相棒と天皇賞の大舞台で素晴らしい走りを期待しています。

今回の重賞勝利でも、沢山の人からお祝いの言葉やメッセージ、お祝いの御品を頂きました。沢山の人に支えられている事を改めて実感しました。

前谷牧場は次の目標にチャレンジし、日々進化し続ける牧場でありたい。

今後とも応援よろしくお願い致します！

 

祝勝会！

昨夜3月28日ガンコの祝勝会を静内で行われました。

杉澤オーナー悲願の重賞制覇！

杉澤さんの人柄の良さで、こうして沢山の人が杉澤さんを支え、杉澤さんの勝利を喜び集まってくれました。
素敵な人脈を提供してくれた杉澤さんには改めて感謝しています。
あの時の約束は実現出来ましたが、けして私1人では叶えられる事は出来なかったと思います。
チーム杉澤のメンバーの支えや厩舎スタッフ、育成場、削蹄師に、獣医さん、関係者皆んなの努力がこうして結果に結びついたんだと実感出来た日でもありました。

 

改めまして杉澤オーナーこの度の重賞制覇誠におめでとうございます！