馬と暮らせる賃貸住宅?! コレクティブハウス『トロット』とは

2018/10/17

カテゴリ:馬のはなし / 色々なはなし / 人のはなし / Pacallaオリジナル

こんにちは! Pacalla編集部です。
馬好きの皆さんは『馬と一緒に暮らせたらいいのになぁ。でも、そんなの夢のまた夢…』なんて思ったことはありませんか?

ところが、Pacalla編集部はそんな夢を叶えられる場所が、埼玉県にあるという噂を聞きつけました。
これは、実際に自分たちの目で確かめてこなくては!
…ということで、今回は埼玉県入間郡越生町にある、馬と暮らせるコレクティブハウス『トロット』に足を運び、代表の小森恵子さんにお話を聞きました。
代表の小森恵子さんと愛馬エンポリオ

 

 

コレクティブハウス『トロット』とは?

コレクティブハウス『トロット』の外観
コレクティブハウスとは、北欧などで生まれた、仲間や親しい人々が助け合いながら共同生活を送る集合住宅のこと。

今回取材させていただいた『トロット』は馬や犬猫を愛する女性たちが、協力しながら暮らすコレクティブハウス。
動物と人に優しい自然のなかで、心豊かにシニアライフを楽しみたい方々のための『上質なぬくもりと共感の里』をコンセプトに運営されています。

「前職時代から乗馬はずっと趣味だったのですが、退職後に愛馬と一緒に越生町に引っ越しました。それをきっかけに越生町での乗馬クラブ立ち上げに携わることになり、指導員資格や審判員資格も取得しました。

その後、乗馬クラブのすぐ近くに廃業した料亭を見つけ、それを買い取って、馬を愛する方々が自分の愛馬と過ごせる場をつくることに…。
料亭のオーナーだった方の“建物をできるだけそのまま残してほしい”という思いも大切に、離れを自宅にしたり、宴会場を厩舎にしたりと工夫してつくったのが現在の『越生馬事苑』です。

その敷地内に、女性が年齢を重ねても、助け合いながら暮らせる場所を作ろうと建てたのがコレクティブハウス『トロット』。
自馬を持ったり、犬猫と暮らしたりするシングルの方は、もし自分が倒れたらこの子はどうなる…?と考えることも。
そんなときも、トロットでは入居者同士が互いに協力し合い、乗り越えることができます。

また、越生馬事苑には「トロット」の入居者の方に担っていただきたいお仕事がたくさんあります。
定年後にも仕事を持つことが、元気に生きていく秘訣だと考えているので、馬の世話からイベント企画、広報など越生馬事苑で仕事を持ってもらうことで、馬事苑の外の世界、地域社会とも関わり持ちながら、生活の余裕資金を得て、安心していきいきと暮らせる場所を目指しています」(小森さん)

料亭の建物を活かした厩舎(外部)料亭の建物を活かした厩舎(外部)
料亭の建物を活かした厩舎(内部)料亭の建物を活かした厩舎(内部)
こちらの離れは馬房になる予定。現在は工事中こちらの離れは馬房になる予定。現在は工事中

 

 

コレクティブハウス『トロット』での生活

『トロット』の共用スペース、コミュニティールーム「キュア」でお仕事中『トロット』の共用スペース、コミュニティールーム「キュア」でお仕事中

シェアハウスとは違い、コレクティブハウスであるトロットには、各部屋にキッチンやバス・トイレなどが完備されており、プライバシーもしっかり守られます。
お部屋の広さは一緒に暮らすワンちゃんネコちゃんや、ご自身のライフスタイルに合わせて選べる3タイプ。

オシャレでちょっとしたカフェのような共有スペース、コミュニティールーム『キュア』では、この日も入居者の方がそれぞれのお仕事をされていました。

 

お部屋の広さ3タイプ(馬の預託料は別途) お部屋の広さ3タイプ(馬の預託料は別途) 

入居者の皆さんのライフステージや乗馬歴はさまざま。
ちょうどこの日、共用スペースに集まっていた3名も、トロットの利用方法はそれぞれ違います。
トロットの部屋をルームシェアして週末だけ使っている方。
東京にも仕事を持っていて、半分は東京に住み、半分はトロットに住んでいる方。
完全にトロットに住んでいて、仕事も越生馬事苑でイベントの企画などをしている方。
皆さん、自分の過ごしやすい形でトロットを利用されています。

「これまで生活してきた環境も、職業もバラバラの人たちですから、10人いたら10通りのライフスタイルがあっていいと思っています。
入居者の方のバックボーンを徐々に知っていき、その方に合った越生馬事苑でのお仕事を相談することもありますよ」(小森さん)

また、将来的に年金での生活になることを考慮して、各部屋の家賃は15年分を前払いすれば、16年目以降は家賃が3割の負担で済むプランなど、歳を重ねても安心して住める配慮がされています。

 

解放感のある玄関。壁には蹄鉄のモチーフも。解放感のある玄関。壁には蹄鉄のモチーフも
窓の外にはすぐ馬場窓の外にはすぐ馬場
清潔感のあるキレイなお部屋清潔感のあるキレイなお部屋
各部屋のキッチンも広々。冷蔵庫や洗濯機も室内に設置可能各部屋のキッチンも広々。冷蔵庫や洗濯機も室内に設置可能

 

 

越生馬事苑での馬たちの暮らし

馬房から顔を出す馬たち馬房から顔を出す馬たち

馬のお世話に不慣れな方や、外に仕事を持っている方は、自馬を持つことにハードルを感じてしまうこともあるかもしれません。

しかし、越生馬事苑ではそんな方々のために、日々の馬房掃除や餌付けに加え、運動やお手入れなどについても、気軽になんでも相談したり、アドバイスしたりできる雰囲気があります。

※トロットの一番小さいお部屋の家賃は62,000円+共益費9,000円+愛馬の預託月額75,000円。計146,000円で人も馬も共に生活することができます。

オーナーと一緒にお散歩中の馬オーナーと一緒にお散歩中の馬
馬房はいつもきれいで清潔。大切に飼養される馬たちはとても人懐こい馬房はいつもきれいで清潔。大切に飼養される馬たちはとても人懐こい

また、小森さんやゲストコーチに乗馬レッスンをしていただくことも可能です。
今回の取材ではPacalla編集部員が体験レッスンを受講させていただきました。

「わたしのレッスンでは、馬の体への負担、ストレスを最小限に、馬も楽しく動いてくれることを心がけたレッスンを行っています。
また、基本的にはマンツーマン、多くても2人までのレッスンで、ひとり一人の騎乗をしっかり見ることができるようにしています」(小森さん)

入居を検討している方には、モデルルームの宿泊(一泊)と1鞍レッスンがセットで6,000円の体験入居プランもあるそう。
これはお得。興味のある方はぜひ体験してみてくださいね。

この日、乗せていただいたのは元警視庁騎馬隊に所属していた響輝くんこの日、乗せていただいたのは元警視庁騎馬隊に所属していた響輝くん

※入居後のレッスンについては、自馬への騎乗はもちろん無料。越生馬事苑所有馬に騎乗する場合は有料(1鞍2,000円~)となります。

 

 

馬が先生で人が生徒?ウマヒト学校とは

ウマヒト学校の様子ウマヒト学校の様子

先ほどご紹介した、馬に負担をかけないという小森さんのレッスン方針は『ウマヒト学校』という、越生馬事苑でのセミナーにも繋がっています。

越生馬事苑では2018年9月より『ウマヒト学校』を開講。
この学校は、これまでの人間中心の接し方、扱い方、乗り方を改め、馬を軸に考えた接し方や、騎乗ができる人を増やすこと。
飼料や運動など、馬に関する知識を増やすことも目的とした講座です。

「一言でいうなら馬のしつけではなく、馬に先生になってもらい、人の教育をすることを目的として開講しているセミナーです。
今年の4月~7月に、いくつかのセミナーを実施しました。
その際に、受講された方々から感想などをいただき、どのように広がる可能性があるのか、生徒募集方法などの検討を経て、9月以降、本格的にそのラインアップを広げていこうと動いています」(小森さん)

これまではホースセラピスト養成講座や獣医さんによる健康管理講座など馬との触れ合いや、お世話を中心とした講座を行ってきました。
今後のラインアップ拡大では、いつもレッスンで注意されることを集中的に対策する講座から高等馬術にチャレンジする講座など、騎乗レッスン講座も幅広く展開していきます。

『ウマヒト学校』の受講は、越生馬事苑の利用者以外の方も可能だそう。
まずはここから始めて、越生馬事苑の雰囲気や馬に対する考え方に触れてみるのもいいかもしれません。

 

 

『トロット』で暮らしてみたい!と思ったら…

いかがでしたか?
コレクティブハウス『トロット』の魅力が伝わったでしょうか。

今回の取材ではお話を伺うだけでなく、小森さんや入居者の皆さんの馬に接する姿を拝見し、また実際に騎乗レッスンを受講させていただいたことで、小森さんをはじめ、越生馬事苑の方々の馬に対する愛情を十分、十二分に感じることができました。

もし、この記事を読んで『わたしもトロットで暮らしてみたい!』と思った方がいらっしゃいましたら、ぜひ体験入居やウマヒト学校の受講にトライしてみてくださいね。
お問い合わせは下記まで!

<お問い合わせ>
① コレクティブハウス『トロット』のご見学、体験入居
② 『ウマヒト学校』講座開催日
などお気軽に下記までお問合せください。
メール:info@myesse.jp
電話:090-6704-0587
担当:小森恵子

料金などの詳細情報はこちら>

 

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