ディープボンド、GⅡ京都新聞杯を制す!

2020/05/12

カテゴリ:馬のはなし

当場生産馬のディープボンド号が、5月9日京都第11RのGⅡ京都新聞杯に出走しました。

このレースに臨むにあたってディープボンドはまだ1勝馬クラスでしたが、前走のGⅠ皐月賞につづき今回も重賞の舞台に格上げ挑戦しました。

それでも4番人気に支持されたディープボンドは、スタートを五分に出ると、道中は1番人気の馬を見る形で中団より前気味をキープしながらレースを進めます。

最終コーナーに差し掛かるあたりから徐々に進出を図ると、最後の直線では少しふらつきながらも力強く伸びていきます。

切れる脚がなくジワジワと伸びるなかで一度は他馬に抜かされそうになりますが、そこから負けん気の強さを発揮してさらにしぶとく伸びていきます。

そして、最後は2着馬をクビ差凌いで見事優勝しました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、2018年のセレクションセールにて馬主様にご購買いただきました。

当時から立派な馬体をしていて、一方で歩かせると素軽さを感じさせるところもあり、芝・ダートどちらにも適性があるような印象でした。

ディープボンドが属する現3歳世代から、当場では冬期の昼夜放牧を開始しています。

その前段として、冬期を含めた昼夜放牧をするにはある程度の放牧地の広さが必要と考え、2カ所を1カ所にするなど放牧地の拡張をしたのが現4歳世代です。

現4歳世代はGⅡ日経新春杯勝ち馬のモズベッロ(父ディープブリランテ、母ハーランズルビー)をはじめ、JRAでは13頭が出走して8頭が勝ち上がりました。

そして、現3歳世代はGⅡ京都新聞杯勝ちのディープボンドをはじめ、JRAでは12頭が出走して7頭が勝ち上がっています。

ディープボンドのほかにも現2勝で今週のOP青竜Sに出走を予定しているフルデブスリーダー(父ヘニーヒューズ、母ファーストチェア)もいて、この馬もディープボンドと同年のセレクションセール出身馬です。

一方で、この3歳世代からは南関東のSⅡ京浜盃を勝ちSⅠ羽田盃で2着しているブラヴール(父セレン、母チャームアスリープ)もいて、今のところ冬期の昼夜放牧を含めた牧場内での改善がうまく行っていると感じています。

以前と比べて、例年勝ち星の多い牧場さんがさらに伸ばす傾向にあるなど、勝ち星の集中化が加速しているのが現代の生産界です。

当場としてもその流れに遅れることのないように配合や血統改良、あるいは飼料や草地の改善といった今までやってきたことの質をさらに上げて、お客様たちの信頼を今以上に得られる牧場を目指していきます。

なお、以前にpacalla内の記事で、血統評論家の望田潤さんが寄稿された【セレクションセール2018】望田潤の「血統第一」のなかでディープボンド(ゼフィランサスの2017)がピックアップされていたので是非ご参照ください。

また、ディープボンドをセレクションセールに上場した際の紹介記事と、彼の母ゼフィランサスの血統に関する記事を過去に外部の牧場ブログのほうに掲載しているので、興味のある方は以下のリンクからご参照ください。

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