セルバーグ重賞挑戦
2021/11/05
カテゴリ:馬のはなし / 色々なはなし
明日東京競馬場で行われる京王杯2歳ステークス芝1400mに、生産馬セルバーグが出走します。
前走の新馬戦では、道中内の4番手で脚をため、4角から最内を突くと、鋭い脚で先頭へ。
外から迫るサザンステートに1馬身1/4差をつけました。
終始折り合いが付かず和田騎手は大変そうでしたが、素晴らしい素質を見せてくれました。
セルバーグ
父エピファネイア
母エナチャン
母父キンシャサノキセキ
馬主 桑畑夏美 様
調教師 鈴木孝志 様
2018年秋に母エナチャンが、前谷牧場に移動してきました。
蹄葉炎を患っていて、両前の蹄には、蹄鉄がついていました。
▲セルバーグの母、エナチャン
蹄骨がローテーションしていて、蹄鉄がないと痛がる状態で、蹄壁が脆く釘を打つことが出来ないので、装蹄に接着剤(充填剤・じゅうてんざい)を用いるエクイロックスと呼ばれる接着装蹄を施していました。
分娩前には体重が通常時より80~100kg重くなり、エナチャンにとっても出産する事がとても大変だったと思います。
日々の管理に気を遣い、苦労した事も多々ありましたが、蹄鉄が外れる度に直ぐに駆けつけてくれたり、色々と工夫してケアしてくれた装蹄師、跛行する度に治療に駆けつけて、悪化していないか、レントゲンを撮影し、色々なアドバイスをくれた獣医師のお陰で、今は蹄の形もよく蹄質が強くなって、蹄鉄がなくても歩ける状態にまでなりました。
新馬を勝って、こうして重賞の舞台にこれたのは、日頃より沢山の人の支えがあっての事なので、感謝の気持ちで明日応援に行ってきます。
優勝してチームエナチャンで祝勝会したいですが、まずは無事に走ってきて欲しいです。
応援宜しくお願い致します。