別れ・・・

2018/11/01

カテゴリ:馬のはなし

お久しぶりにイワミ牧場です。
オータムセールが終わり、色々仕事が立て込んでいた中、
ホースマン人生で一番悲しく、大きく、突然の別れがありました。

牧場の代表馬にも挙げていた「カラテチョップ」号が10月22日深夜旅立ちました。
現役を退いてから生まれ故郷のイワミ牧場でのんびり余生を送っていたのですが、
昨年8月31日に結腸癒着と捻転を発症。手術で一命を取り留めましたが、術後獣医師から次同じ症状が出たら助からないかも・・・
と言われていました。
それから約一年。
なんの前触れもなく苦しみ始め、
獣医師に処置していただきましたが・・・
最終的には私自身の決断で「安楽死」を選択しました。
この競馬の世界で生きていくと決断したその時から、今回のような別れや決断を迫られる場面を想像想定して何度も何頭も経験して
どこか慣れてしまっていたと思い込んでいましたが、

こんなに辛く悲しく大きな喪失感。

牧場始まって以来、どんなに貢献してくれた馬が亡くなっても、馬として他のどの馬とも差別無く供養してきました。

が、今回初めて家族で話し合い生前生活していた馬房に祭壇を作り、花を供えました。
現役時のオーナー様、現役後も牧場まで足を運んでくださったファンの方も花や写真を供えて頂きました。

この場を借りてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

↑元気だったカラテチョップ。

人知は全能ではありません。
どんなに助けたくても手の施し様が無い事があります。
そして大型動物である彼らは安易な判断で手術に踏み切ればさらに悲惨な状況を招くこともあり、
慎重に判断しなければならず、判断の最終決断は所有者オーナーが下さなければなりません。
この文章からも分かるとおり、混乱、迷い、後悔・・・様々な感情と向き合っての決断。

正しかったのかな。

沢山の思い出も経験もこの世界で頑張れる自信もくれた「カラテチョップ」。
ありがとう。

最後に一番の思い出

一緒に挑んだトレーニングセール。

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