どれだけ知ってる?“異名”を持つ競走馬

2020/03/13

カテゴリ:馬のはなし / 色々なはなし / Pacallaオリジナル

こんにちは、Pacalla編集部です!
突然ですが、優秀な成績を残した競走馬や個性的な競走馬には『二つ名』…いわゆる異名というものがあったりしますよね。今回は“異名を持つ競走馬”を10頭ご紹介!皆さんは何頭覚えているでしょうか?

 

① 芦毛の怪物(オグリキャップ)

競馬史上No1のアイドルホース、オグリキャップの異名。1987年5月に笠松競馬場でデビューするも、連勝を重ねて中央競馬に移籍。中央競馬時代はスーパークリーク、イナリワンの二頭とともに「平成三強」とも呼ばれ、オグリキャップと主戦ジョッキーの武豊の活躍は『第二次競馬ブーム』を巻き起こした。

 

② 異次元の逃亡者(サイレンススズカ)

大逃げを打ちながら直線で差すというスタイルが注目を浴び、中距離では向かうところ敵なしであったサイレンススズカの異名。デビュー当初はなかなか戦績がふるわなかったが、古馬になって頭角を現した。1998年の7週連続勝利をかけて臨んだ天皇賞秋で、予後不良となった。亡くなってから20年経った今も、中距離(2000m)最強馬として語られることが多い。

 

③ 英雄(ディープインパクト)

2005年に日本競馬史上6頭目の中央競馬クラシック三冠馬となったディープインパクトの異名。2006年には日本調教馬としては初めて芝部門・長距離部門で世界ランキング1位となった。種牡馬としては2012年から2019年の日本のリーディングサイアーでもあった。英雄という異名は主戦ジョッキーであった武豊が自らつけたものだそう。

 

④ 音速の貴公子(アグネスタキオン)

2001年の皐月賞馬、アグネスタキオンの異名。種牡馬としても成功し、内国産馬としてはクモハタ以来51年ぶりとなる中央競馬リーディングサイアーを獲得している。異名の『音速』は「タキオン」の意味が超光速で動くと言われている粒子を指すことから。競馬に「たられば」は禁物だが、同世代ダービー馬のジャングルポケットを破っている点と、全兄のアグネスフライトがダービー馬ということもあり、幻の三冠馬ともいわれた。

 

⑤ 怪鳥(エルコンドルパサー)

1998年に中央競馬でデビューし、同年NHKマイルカップとジャパンカップを制し、JRA賞最優秀4歳牡馬に選出されたエルコンドルパサーの異名。1999年にはフランスへの長期遠征を行い、サンクルー大賞などに優勝。凱旋門賞で2着の成績を残して引退した。芝・ダート両方をこなし、馬体においても欠点がなく20世紀最高の馬と表現する人も多い。名前の「コンドル」が鷹であることから「怪鳥」と呼ばれるようになった。

 

⑥ 気まぐれジョージ(エリモジョージ)

1976年の天皇賞(春)、1978年の宝塚記念優勝馬で「稀代の癖馬」と呼ばれたエリモジョージの異名。勝ち負けがいつも極端で、人気のときは惨敗、人気がないときは圧勝を繰り返したことから「気まぐれジョージ」と呼ばれた。引退後は種牡馬となったが、成績を残せず。しかし、産駒も気性はエリモジョージに似ていたそう。

 

⑦ 砂の女王(ホクトベガ)

1993年エリザベス女王杯優勝馬で、1996年JRA賞最優秀ダートホース、NARグランプリ特別表彰馬に輝いたホクトベガの異名。特にダートレースで無敵であった。牝馬でありながら並み居る強豪牡馬を圧倒的な強さで負かし、『砂の女王』とも呼ばれるようになった。しかし、引退レースの予定であって1997年のドバイワールドカップで予後不良となった。

 

⑧ 世紀末覇王(テイエムオペラオー)

シンボリルドルフに続いての中央競馬G1最多勝タイ(7勝)を記録し、当時の獲得賞金世界記録を抜いたテイエムオペラオー。この記録は2017年にドバイワールドカップでアロゲートが優勝するまで保持された。世紀末であった『2000年』の年間無敗記録を達成したことから『世紀末覇王』という異名を持つことになった。
テイエムオペラオーを生産した杵臼牧場の歴史についてはこちら≫

 

⑨ 帝王(トウカイテイオー)

1991年の皐月賞、日本ダービー、1992年ジャパンカップ、1993年有馬記念などで勝利をあげる。当年から国際G1競走になったジャパンカップを制したため、日本調教馬として最初の国際G1競走優勝馬でもあった。また、引退レースの有馬記念で記録した『長期休養明けG1勝利(前走から中363日)』は現在も破られていない。記録もさることながら、記憶にも残る名馬だった。父・シンボリルドルフの異名『皇帝』から連想して名付けられた馬名から『帝王』と呼ばれるようになった。

 

⑩ マイルの女王(ノースフライト)

フーちゃんこと『ノースフライト』の異名。1994年の安田記念、マイルチャンピオンシップを制覇し、JRA賞最優秀5歳以上牝馬に選出された。また、当時珍しかった女性厩務員の石倉幹子さんとのタッグで、並みいる牡馬たちを倒す姿が注目された。マイルの競走で5戦全勝という成績を残したことから『マイルの女王』という異名と持つことになった。
ノースフライトを生産した大北牧場の歴史についてはこちら≫

 

競走馬の異名、いかがでしたか?
今回は有名な馬達をメインにご紹介しましたが、他にもさまざまな異名がついてる名馬がいますので、ぜひ皆さんも調べてみてくださいね!

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