飼い食いの改善!①
スタッフの中野です。
コロナウィルスもすこしずつ落ち着いてきていますがまだまだ油断は禁物です。気を抜かずに感染防止の意識は忘れずに過ごしていきます。
さて、今の時期は育成牧場は退厩の時期ですがあと数ヶ月もすれば今度は入厩の時期を迎えます。
入厩時期の悩みの一つとして飼い葉をしっかりと食べてくれるかというのがあります。
他にも馴致がどの段階まで進み具合や馬体の成長具合、ケガや手術歴がないかなど気になることは多々ありますが、今回は飼い葉食いについて記事を書きたいと思います。
入厩時期に飼い葉の食いが悪い原因には前の牧場との与えている餌の違いや、場所(環境)の変化、運動強度の変化など、他にも様々な要因はあると思いますがこの3つについて考えていこうと思います。
まずは餌の違いについてですが、習慣動物というのが関係しているのか慣れた餌から変えると急に食べなくなることがあります。
前の牧場での食べていた餌と全く同じ物を与えることができればいいのですがやはりそういうわけにはいきません。今や配合飼料の種類は数えきれないほどありますので牧場によって使い方や考え方で選ぶものが違って当然だと思います。
しかし、事実餌が違うと食べてくれない馬が結構います。これが育成牧場としては結構悩みのタネです。
中にはどんな餌でも構わずに食べてくれる馬もいますがすべてがそうではありません。
まずは2,3日は様子をみます。配合飼料はほとんどの栄養素を満たしているのでこれを食べてくれないことには始まりません。なので、食べないときは嗜好性の良いえん麦を足してみたり、少量ずつ分けて与えてみたりします。慣れもあると思いますが早くに食べてもらえるような対応が必要だと思っています。
そして、食べ始めてくれるととても安心します。ですが1歳馬の場合は馴致や環境の変化で体調を崩しやすいこともあるので気は抜けません。
少し長くなりましたので次回は場所(環境)の変化について考えていこうと思います。
最後に当牧場では初めて競走馬を所有することができました。実際に所有することでいろいろなことを試したり、所有にかかる経費がどのくらいかなど今後の勉強のために所有すことを決意しました。
また、その仔がきっかけでいろいろな方に楽しんでもらって、いろいろな場所が盛り上がってもらえれば幸いです。
その一つとしてTシャツを作り当サイトへ提供させていただきましたので、是非皆さんに参加していただければ嬉しいです。