第弐の試練
競走馬には乗り越えなければならないいくつかの試練があります。
第壱の試練 ~離乳~
ひと昔前までは生後6ヶ月という目安がありましたが、
現在は6ヶ月を待たずに離乳を試みるケースが主流になってきました。
しかしながら、馬房数には限りがあるため、1歳馬が育成場へ移動しないと全馬
独立させることが出来ず、馬房のやりくりに頭を悩ませるのも事実です。
精神的なストレスで一時的に体が萎んでしまいますが、同級生との集団
行動に慣れてくれば自ずと体が増えてきます。
第弐の試練 ~騎乗馴致~
早いところでは7月から始めている牧場もあるようですが、概ね秋から
立ち上げます。自由奔放に放牧地を駆け回っていた1歳馬達が強制運動
を課せられ、精神的にも肉体的にもしんどい時期を迎えます。
一旦シュッとなりますが、心身共に余裕が出てくれば食べた物がどんどん
実になってきます。ストレスを蓄積させないためにも夜間放牧ができる
スペースがある点は当牧場の強み。
既にひととおり馴致を終了し、馬場でダクとハッキングを乗っている
クラックコードの16(黒帽)とリスティアエーデルの16(青帽)
まだまだ適性やポテンシャル的なものを評価できる段階ではありませんが、
毎年掘り出し物を探すのも楽しみのひとつ。
ドラフト5位、6位指名選手が開幕一軍というケースもあるじゃないですか。
血統は地味でも乗り込んでいくうちにキラリと光るモノが見えてくる馬もい
るんです。
来春には第参の試練 ~強めの調教~ が待ち受けています。冬場はみっちり
と基礎体力作りに専念し、強めの調教に耐えうる土台を築いてまいります。
ノルマンディーオーナーズクラブ公式ホームページ
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