夏の風物詩♡
遅れていた牧草作業を急ピッチで行われ、最後の収穫を行なっています。
広い牧草地に、ロールケーキのような牧草が点在しています。
この「牧草ロール」は、1.2メートルもあり、一年を通して馬たちのエサとなります。
青草のない冬の間もこれがあれば安心。栄養素がたくさんつまった乾草は馬の主食です。
牧草の収穫は年に2回、初夏から秋にかけて行われます。
早すぎると収量が少ないし、遅すぎると栄養価が低くなります。
トラクターの後部には、「ディスクモア」と呼ばれる大きな草刈り機を取りつけ牧草を刈り、
刈った草は、3日間、そのまま牧草地において乾燥させる。
途中で何度か「ヘイテッタ」で草をかき混ぜ、空気を入れて、ムラなく早く乾燥するようにする。
水分がほどよく抜けると、草の香ばしい匂いがします。
乾燥を終えたあとは、「レーキ」と呼ばれる熊手のような機械をトラクターに取り付け、
草を一列に集める作業を行う。牧草地に長い乾草の列がいくつもできる。
次に、「ロールベーラー」と呼ばれる大きな機械が登場する。
牧草は収穫量が多いうえに作業する面積が広いので、いくつも専用機械が必要となる。
なかでも、これが最も大きな機械で、同じようにトラクターの後部につなげて使う。
トラクターが草の列にそって走り、ロールベーラーのタンクに草を集めていきます。
ある程度走ったところで、タンクの後部がゆっくりと開く。
ロール状になった草のかたまりが、卵が産み落とされるようにゴロンと出てくる。
これで牧草ロールは完成。
丸めた草はそのまま乾草として馬に与えるものと、前谷牧場では、2番牧草の後半は厚いビニールで梱包して発酵させ、「サイレージ」というエサにするものがあります。
天気勝負の牧草作業、今年も無事に終わりホッとしています。