クイーンオブハルカ
クイーンオブハルカ
父Singspiel 母クイーンオブスターズ
2006年日高町ダーレージャパンファームで生まれたハルカちゃん。
私が入社後、最初にお産に立ち会った馬でした。生まれつき飛節に問題があり、血統に一目ぼれした私は、彼女を譲ってもらいました。
肢、首、胴体が短く、お世辞でも見栄えが良い馬ではないのですが、筋肉質でお尻が大きくムチむちした体系は、スピードがありそうで、彼女のセールスポイントです。
本馬は現役時代、船橋で1勝。祖母クイーンキャサリンは2歳時にフランスの1600mのステークスレースに勝利した仕上がりの早い血統。
近親のレディキャサリンも仕上がりが早く、イタリアの2歳重賞ドルメーロ賞(G3・2歳牝馬1600m)に勝利し、イタリアオークス(G1)2着という素晴らしい成績を残しています。
ヨーロッパの競馬場の中で、馬場が固く、最も日本の競馬場に近いといわれるイタリア競馬で2歳の重賞に勝利し、オークスでも2着した仕上がりの早さとスピードあふれる血統の持ち主です。
また本馬の血統をさかのぼっていくと、ヌレイエフ、マキャベリアン、グリーンデザートそして、シングスピールと歴代にわたって厳選された配合がなされており、血統の奥深さも十分です。
また2015年には、妹のイルミネート(2013 牝 鹿 Zoffany(IRE)が 3勝の内、アルバニーS-G3(GB),ダッチェスオブケンブリッジS G2(GB)、チバリーパークS G1 2着と、ヨーロッパ競馬を賑わす存在であり、クラシック候補に名乗りを上げ、クイーンオブハルカの繁殖としての価値を、より高めてくれました。
父のシングスピールは日本で誰もが知る名種馬、私が高校生の時に大好きだった馬でもあります。
日本で勝ったジャパンカップの強さは、今でも憶えています。クイーンオブハルカは、その貴重な血を引く繁殖でもあります。
産駒は、サウンドカール(2011 牡 青鹿 ザール(GB))中央1勝 獲得賞金1,465万円
タイセイプレシャス(2012 牡 栗 プリサイスエンド(USA))中央4勝2着6回現役 獲得賞金6,223万円
トモジャプリマ(2014 牝 鹿 ブラックタイド(JPN))中央2着2回現役 獲得賞金680万円地方2勝2着1回で中央競馬に戻る予定です。中央競馬で走っていた時は後一歩勝利には届きませんでしたが、まだまだ幼い所がありました。水沢、盛岡で力をつけて、成長した姿をまた中央競馬で見せて欲しいです!
クイーンズテソーロ(2015 牝 栗 ヘニーヒューズ(USA))中央2着3回現役 獲得賞金745万円デビュー後堅実に走っていて近々勝ち上がりそうです。放牧でリフレッシュして復帰戦で、力強く先頭でゴールして欲しいです!
カメリアテソーロ(2016 牝 栗 ゴールドアリュール(JPN))育成場でまだまだ心身ともに幼いですが、今年のデビューを目指し順調に乗り込まれています。これからどんどん良くなりそうでスピードがあって走りそうとの事!兄タイセイプレシャスの様にダートで活躍してくれれば良いですね。
クイーンオブハルカの2018(2018 牡 栗毛 父ネオユニヴァース(JPN))
先日記事にもさせていただいた仔です。
見ての通り産駒は、とにかく中央競馬で堅実に賞金を稼ぐ頑張り屋の血統で、今後も前谷牧場にとって、楽しみな繁殖です。今後の活躍も楽しみにしていてください。