ギルマ勝ち上がり
2月9日小倉4レースで生産馬のギルマが、憧れの武豊騎手とのコンビで勝ち上がってくれました。
2、5、3、2、2、3着と後少しの所で、勝ちきれなく、歯痒い思いをしてきました。
育成を頑張ってくれた、ヤシレーシング、そして高橋厩舎の皆様と休養先の宇治田原優駿ステーブルの皆様、どうもありがとうございました。
そして馬主の杉澤光雄様おめでとうございます。
亡き弟の分まで
12月21日ギルマの弟レストレスハートの2018父ロードカナロアがこの世を去ってしまいました。
11月14日放牧地で異変に気がつきました。かなりの腹痛で、すぐに三石の診療所に緊急搬送し、緊急手術を行いました。
なんとか一命を取り止め、看病の甲斐があり順調に回復していました。
1時間おきに青草を食べさせたり、こまめに引き運動をしたりと、看病はとても大変でしたが、日に日に回復する姿を見ると、嬉しく、看病のしがいがあります。手術後2週間くらいたった時から、何日かおきに腹痛がおきる様になり、あまり状態が良くなく、ただただ良くなって欲しい、また元気に走り回っている姿を見せて欲しいと祈るばかりでした。
12月20日の夜より強い腹痛になり、21日の朝に三石の診療所に搬送しましたが、手の施しようがない状態でした。ロードカナロアという事で、血統的にも、馬の出来も良かっただけに・・・。
杉澤さんに連絡をいれたのですが、愛馬を亡くし1番辛いはずなんですが、「今まで看病してくれて、ありがとうな、あなた達しっかり管理してて、なった事だから、この馬の運命だからしょうがないよ」「今まで看病大変だったなありがとう。」と心身ともに落ち込む私に、励ましの言葉をかけてくれました。こういう時に人間性が出るんだなと思いました。
今回は本当に辛かったけど、杉澤さんとまた、良い馬を生産して、重賞勝とうと決意を新たにした日でもあります。
生き物相手の仕事で、どれだけ一生懸命やっても、ダメな事もあるし、勝てない事もある、でも腐らず一生懸命やってはじめて、結果がついてくるんであって、挫けそうになった時に、支えてくれる馬主さんがいて、一緒に生産馬を勝たせる為に頑張ってくれる、育成場や、厩舎がある。チーム力なんですね。世話した馬がチーム皆んなのお陰で活躍してくれると励みになります。
いつも私の味方でいてくれる杉澤さんの為にも、なんとかギルマには、勝って欲しかったから、今回の勝利は、凄く嬉しかったです。
レース後牧場の馬頭観音に行き、お兄ちゃん頑張ったよ、勝ったよと弟に報告しました。
ギルマには亡き弟の分まで息の長い活躍をしてもらいたいですね!
※レストレスハート2018