今までもこれからも馬たちに感謝を
こんにちは、高昭牧場です。
今年は例年以上に雪が沢山降った上に3月の始めの大雨で残った雪が一気に流れていってしまった影響で自分がいる育成でも溶けた雪水が厩舎に浸水して馬房が水浸しになったりして大変な目にあいました(汗)
その大雨以降から気候が徐々に穏やかになり、越冬のために牧場の脇を流れている元浦川に訪れていたハクチョウやオオワシ達も北へと旅立ち、浦河にもようやく春の訪れを感じるようになりました。
3 月というとこの時期は学生さんも新社会人の皆さんも4月からの新生活に向けての準備で忙しい時期だと思います。中には転職をされて新しい仕事を始める方々も沢山おられるかと。
この記事をかいてる自分も 3 年前のちょうど今頃にこの高昭牧場にやってきたのですが、牧場に来る前は馬とは全く関係ない仕事をしていたため殆ど転職するような形でこの仕事を始めました。
元々競馬は好きだったのですがそれ以前に馬や動物が好きで、乗馬や競馬を通して色んな人との出会いの中で馬の仕事に興味を持って北海道にやってきました。
入ったばかりの頃は慣れない北海道での生活の中で初めてやる馬の仕事でわからないことや上手くいかないことばかりで、正直言って最初の 1 年は何度も地元に帰りたくなりました ( 笑 )
それでも今まで出会ってきた人たちや馬たちの顔を思い出したら「簡単には帰れないな」て思ったし何より大好きな馬たちの時折みせる優しい顔を見たら不思議と頑張ろうっていう気持ちになれたんですよね。
今では北海道の生活にもある程度慣れてきて仕事も少しずつ任せてもらえるようになりましたが、今でも失敗は(結構;)するし心が折れそうになる事もありますが、それでも馬と一緒にいられる事、何より自分が手をかけた仔たちが競馬場に出て走って勝利した時は自分の応援している馬が勝った時や馬券に当たった時の喜び以上に、この仕事をしているからこそ知っているその仔たちと過ごした喜怒哀楽の時間を経験してから初めてわかる大きな感動がありますし、また馬を通して色んな出会いもあります。
自分がこうしてPacallaで記事をかかせていただいているのも
そういったひとつの出会いがあったからこそだと思います。
馬が好きなことはもちろん、こうした沢山の特別な経験を与えてくれる馬たちへの感謝の気持ちを忘れないことがこの仕事を続ける上で大切なことだと自分は思っています。
高昭牧場育成部門 阿部