期待と不安。
敗戦のショックからようやく立ち直った岩見です。
今回は生産馬に対する想いを書いてみようと思います。
出来の良し悪し血統の良し悪しに関わらず、生産馬は母馬のお腹に宿ったその瞬間から大きな期待を背負っています。
そして産まれ出たその瞬間から不安を抱えていきます。生産者としては育成牧場に引き継ぐその時まで大きな不安を抱えています。
そして何よりセールへの上場。何年何頭経験してもピリピリと緊張します。
レポジトリーは問題ないか、馬体の状態は?、当日輸送で怪我をしないか、そして売れるのか!?
セール会場では美味しいお弁当が売られていますが、食べても味がイマイチ感じられないこともしばしば。
そんな中、売れて行き先の決まる生産馬には心から「良かったね~」と声をかけてあげます。もちろん自分自身にも。
順調に育成牧場に引き継ぎデビュー戦を迎える時、期待が一番大きくなり・・・やはりデビュー戦は特別です。
どこの競馬場でも勝てばはしゃぎ、負ければとても悔しく思います。
今年も新馬戦が各地で始まり、一歳馬のセールも始まりました。
どこか落ち着きなくドキドキした毎日が続きます。
イワミ牧場ではHBAセレクションセールから上場していくのですが、
ここで少し上場馬の紹介。
上場番号67・チャメの29 ♂
父はフェノーメノです。
母のチャメは自分で配合を考えたイワミ牧場産まれ、そして自分で調教をつけた育成馬。
競走成績はアクシデントに見舞われてイマイチでしたが、背中の感触・・・良かったんです。
その感触だけを信じて繁殖馬にしてみると2番仔のリンクスゼロ号がオープン特別を勝つ活躍ぶり。
色々な想いのこもったチャメの4番目の仔。
期待と不安で一杯イッパイです。