牧場あるある ~秋・冬編~ その1

2020/11/15

カテゴリ:馬のはなし / 色々なはなし / 人のはなし

 

その1・・・軽トラが突然壊れがち

 

※牧場における軽トラの役割とは※
主な使用方法である移動手段、道具の運搬、の他に寝藁等の糞尿にまみれた敷料を堆肥場と呼ばれる置場まで運ぶ際に有効で、リヤカーや一輪車使用時に比べ作業効率を飛躍的にアップする事が出来る車両運搬具である。

 

11月某日その時は突然訪れた。

 

軽トラに汚れた寝藁を全て積み込み、いつも通りに堆肥場へと運ぼうと発進したその時。

 

少しだけアクセルを踏み込んだその瞬間、何故か突然フル加速し始める弊社の軽トラ。

 

踏んだアクセル量に似ても似つかないエンジン音を轟かせ、急加速し始めたのである。

 

起こった出来事に軽くテンパりながらも、クラッチとブレーキを思いっきり踏んで停車に成功。 

 

しかし停止してもなお依然吹き続けて高鳴り続けるエンジン音、そして高鳴り始めた僕の心臓の鼓動。

 

落ち着け・・・落ち着け・・・。

 

なんだ・・・? 変なボタンでも押したか・・・?

 

まさか・・・そういうモードでもあんのか? この車。

 

起きた出来事を呑み込めずにいながらも、まずはこのエンジン音をなんとかしなくてはいけない。

 

アクセルペダルは元の位置に戻ってる。 でもアクセル全開だ。 なんだこの矛盾。

 

「押してもダメなら引いてみる」ということわざがある。 でも今回ばかりは逆をいきましょう。

 

戻してもダメなら思いっきり踏んでみる。

 

思いっきり踏んでから離してみると、なんか「カシャ」って安っぽい音がしながらアイドリングが普通に戻った。

 

その後、次からは慎重に慎重にアクセルを踏むが、また突然暴走しそうになる~急ブレーキ~を何度も繰り返す。 

 

ひと通り繰り返した後、僕はドライバーシートで頭を抱えていました。

 

・・・・・・はい、車屋さんへ入院。

 

 

 

全国の各牧場様において、彼ら軽トラ達は毎日獅子奮迅の活躍を見せていると思われる。

 

しかし、その働きに対してこちら側がどれだけ大切に扱っていると思っていても、忙しい日に限って突然ブッ壊れて動かなくなったりするのは彼等にも言い分があるのでしょう。

 

「毎日こき使われてクソまみれの寝藁積まれてイジメられるので今日から動かない事にしたんです」 みたいな。

 

小林麻耶かお前は。

 

新車ならまだしも、中古車で定期的なメンテナンスの有無等、色んな要因はありますが、秋・冬というのは急に寒くなりいつもにまして電気系統やその他のトラブルが起こりがちなのです。

 

そして大体が「突然動かなくなる」という軽トラ界ではメジャーな故障の結末を迎えるのが一般的なのに対して、逆に「突然アクセル全開になる」というアツイ壊れ方をしてくれた弊社の軽トラ。

 

あの時。

 

急加速し始めたあの時、僕の厩舎の目の前にもしセブンイレブンがあったとしたら。

 

ニュースでたまに見かける高齢者ドライバーの方が起こしがちな悲劇的な事件が起きていたと思われます。

 

良かった、コンビニなくて・・・というより人がいなくてほんとに良かった。

 

そんな弊社の愛車も数日前にめでたく無事退院。 車屋のおじさん早く治してくれて本当にありがとうございます。

 

おじさんが車を戻してくれた時に

 

「まぁあれだべ、アクセルのワイヤーがイカれてエンジンの振動とかでな、・・・なったんだべな(笑) ガハハ」

 

と爽やかな笑顔と共に報告してくれましたが、僕は全然笑えませんでした。(恐怖と金銭的な面で)

 

 

でぃあ軽トラ君へ。 

 

 

これからより一層洗車と点検するから。 もう今度からは変なモードに入らなくていいからね。

 

 

普通に堆肥場に連れて行ってくれるだけでいいから。 これからもよろしくお願いします。

 

 

 

牧場あるある その2へ続く・・・。

 

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